5/1 5/2 5/3 5/4 5/5 5/6 5/7 5/8 5/9 5/10 5/11

 5/12 5/13 5/14 5/15 5/16 5/17 5/18 5/19 5/20 5/21

 5/22 5/23 5/24 5/25 5/26 5/27 5/28 5/29 5/30 5/31
 

検索エンジンなどで辿りついて、フレーム表示されてない方はこちらをクリック。


 

5/1(月)
えー、昨日、今日に掛けて、メールレス、及びサイトの整理を行なってみました。
とりあえず、こういうことは普通の休日にやれば良いのに、
何で長期休暇じゃないとやろうと思わないのかなー?(苦笑


まあ、「管理人」は適当に追加しただけなのですが、
一言雑記」は、ぶっちゃけ自分的に使い難かったんです(爆
というわけで、月の新しい方から、上に掲載する形にしてみました。
その方が見る方も使いやすいと思ったからです。

で、「リンク」を大幅改装しました。コメント変更の他、追加、そして削除 しました。
正直な話、この結果に「え? なんで?」と思う方もいるかもしれません。
でも、これでも一生懸命思い悩んだ結果なんです。
それぞれの采配には、それぞれの理由や、判断基準がありました。
単純な話じゃないんですよ、これでも。

ただ、なりゅーは、リンクはサイトに張るものであって、人間で選ぶものじゃないと思ってるわけです。
つまり作品、傾向、更新頻度、見所、推奨すべき点、そして、なりゅー自身のフィーリングに合う合わない、などなど……。
そういったものを吟味し、この結果になったわけです。
意外と人見知りらしい(←友人評価)ので、そこの管理人と交流があるかどうか、はこだわるんですが、
そこと例外だけを除いて、人間で選んだわけではなく、"サイトとして選んだ結果"、こうなったわけです。

まあ、だからって、リンク張られてなかった人がどうとかそういうことは一切ないんですけれどね。
「その人」が好きななのと、「その人の嗜好」が好きになることは、全く別の話なんですよ……。
事実、人間的には付き合いが深いとか好意的だとか思ってても、判断基準で張らなかったところもありますし。

所詮言い訳なんだろうけど……ウソつくのはイヤなんです、人にも、自分にも……。


今回はweb拍手レスなしです。ないんだから仕方がない。ぎゃーす。


今日は、午後から北海道のお友達と遊びに行きます。
一日終わる予定かと思ってたら、どうも明日も遊ぶ予定に含まれていたそうです。

むむぅ……遊ぶのは嬉しいのだけど……創作道はシグルイなり……。( ;-ω-)

 

5/3(水)
というわけで、前回書いたとおり昨日、一昨日と、地元の友達と遊んできました。
ボーリング行ったり、カラオケ行ったり、麻雀でボロ負けしたり、しゃぶしゃぶ作ったり……
まあ色々やって2日連続で遊んできたわけです。
1日目はメンバー仕事の都合上夜に解散しましたが、2日目は徹夜朝帰りだったので事実上3日分。
ひとり熱烈に麻雀好きがいると、必然的に徹夜麻雀担ってしまうんだなぁ……。

ただ、個人的に印象に強かった……というより、なりゅーが希望したことから急遽予定に入れてもらったカラオケは、
自分の歌いたい歌を歌ったら思いっきり引かれましたチクショーっっ!!( T□T)

所詮「自分の好きなモン歌えばええやん」なんて、主流から外れたコトのない人間の薄っぺらい楽観なんだよっ……!
結局知名度がモノをいうじゃん……趣味合う人間探すしかないじゃん……!
共感できる曲歌わなきゃ、結果的に自分も楽しめないじゃんか……ぐすっ……。( つ□T)
それでも歌った、アイシアの曲(D.C.S.S.)歌ってやったよ。泣きたくなるほど視線が痛かったよ。

そんな訳で、心にダメージ負って印象に強かったカラオケでした(ぇー


で、結局今日一日は2日分の反動にてずっとダウナー。=■●_ 〜□○0
何もできずじまいで更新しています。
そんな状態でゲストがまりりんとか、凄い当たりの良さだと思うのですが(苦笑
でも送る。


それにしても、久しぶりに会ったはずなのに、どうもあまり久しぶりという気がしないのは、
毎日を慌しく過ごしているからなんでしょうか?
ああ、光陰矢の如し。時間流れが速く感じるのって、損した気がするなぁ……。


ちなみに明日はおばあちゃんち、明後日はお客様が来襲、そして明々後日には静岡に帰ります。
……やべー、連休のクセに創作の時間なーい(汗
それどころか、新たにゲーム借りたのに、全然プレイできる見通しが立たない……。

が、がんばれ自分っ……!(焦

 

5/7(日)
えー、いつの間にかゴールデンウィークも最終日。
いつの間にかなりゅーも静岡に帰ってきています(ぇ
で、いつの間にか3月末に買ったニューノートPCを今更ネットに接続して、
初めてホームページビルダー(体験版)を使って慣れない更新していたりします。
実をいうと、実家に先輩が泊まりにきたりとかのイベントもあったりします。

いやいや! 申し開きをさせてください!(汗
こっちも「PC環境が違う〜」とか「旅行かばんの最後の鍵なくした〜」とか、「辞書ツール保存し忘れた」とか、
「実家で休んだの事実上一日だけじゃん!!」とか、じっくり話したかったですよ。
こんなにもイベントに恵まれながら更新しなかったのは、実はどうしても今日中に仕上げたかったんですよ、SSを!

ただ、いろいろと予定外のことが重なって、まだ完成にはいたっておりませぬ……。
いや、まあ、ネット接続に半日近くかけたのは、なりゅーの立ち上がりの遅さが原因なのですが……。( ;-ω-)ノ
厳密には、完成だけならギリギリタイムオーバーできそうですが、準備も含まれるとなると難しく、
しかも、使用初のホームページビルダー作業ならもう……。

で、そこでひらめいた訳です。

 「せっかく一言雑記内で月一でSSやってるんだから、これを今月分にしちゃえばいいじゃんっ!」

って(ぇ
分量は一本になるとはいえ、そうすれば、

 ・本日中に更新可
 ・一言雑記の見所が数日分増える
 ・〆切を合理的に延ばせる
 ・あとがきとタイトル考えるの後回し

などなど、利点がいっぱい!
なりゅーは利用できるものは良心が痛まない程度に利用する人間なのです(ぇー
というわけで予定変更、今日から3、4日にかけて一言雑記内でSSを短期連載させます。
完成だけなら今日中は射程内っ……のはず。

というわけで、突発雑記連載SS、今回はさくありです。


 ===============


「くすん、くすん……」


 その日、亞里亞は咲耶ちゃんに叱られました……。


「この度は、亞里亞様がご迷惑をお掛けしました」

「いえ、私も大人気なかったんです……。そんなに強く言うつもりじゃなかったんですけれど……」

「でも必要なことです。咲耶様はそれをしてくださった。寧ろお礼を申し上げなくてはいけません」


 じいやは、亞里亞をかばってくれません……。
 それどころか、すみません、なんて、何度も何度も、亞里亞の代わりにあやまってくれます……。

 でも、なんで……?
 亞里亞、なんにも悪くないのに……。
 亞里亞の代わりにあやまられたら……まるで亞里亞がワルイみたい……。
 だからあやまってなんかほしくないのに……


「ほら、亞里亞様。ごめんなさい、ですよ」

「くすん……くすん……。……ひっく………くすん……」


 なんで亞里亞はあやまらなきゃいけないの?

 今日は鞠絵ちゃんが、お久しぶりに街にやってくることになって、
 それで、咲耶ちゃんと、可憐ちゃんと、雛子ちゃんと、みんなで遊ぼうってことになって……。
 楽しく過ごしていた。楽しかったのに……。
 咲耶ちゃんは突然、亞里亞のことを怒り出したの……。
 いつも通りに過ごしていたのに、どうして亞里亞は怒られたの……?
 なんで?
 亞里亞、なにも悪いことしてないのに……。


 結局……亞里亞は、咲耶ちゃんに「ごめんなさい」を言いませんでした。






  ・

  ・

  ・

  ・

  ・






 お空はぴかぴかさんさん。
 今日はお日さまご機嫌、ぽかぽかあったかな春の日です。
 そんなお天気の日、今日も亞里亞はおけいこにいきました。
 亞里亞は将来立派なレディにならなくてはならないそうなので、たくさんのおけいこをしています。
 でも今日のおけいこは、いつものおけいことは違って、一日だけの“たいけん学習”っておけいこです。

 いつもはしないおけいこなんだけど、じいやが「亞里亞様の将来を考えて身につけておくべき事柄です」っていって、
 たまにこういう“たいけん学習”をご用意してくれます。
 今日は、“きゅうじょたいいん”の人から“きゅうじょかつどう”についておけいこしていただきもらいました。
 今はそのおけいこも終わって、その帰り道です。
 亞里亞は、じいやとふたり、ぽかぽかの空の下を歩いていきます。
 いつも、お外でおけいこする時は、お車でいききします。
 でも今日はこんな天気です。
 おけいこの間は、お外に出ないでずっと中でのお勉強だったので、お日さまがもったいないって思ったの。
 今日はこれ以上おけいこもないし、お家からも近いから、亞里亞、のんびり歩いて帰りたいっておねがいしたの。

 お日さまはぴかぴかさんさん、ずっとご機嫌な笑顔をふりまいてくれました。
 まるで「亞里亞ちゃん、今日一日がんばったね」ってお日さまがほめてくれているみたい。
 とっても気持ちいい……


「むー……」


 でも亞里亞はずっとご機嫌ナナメでした。
 それは、この間咲耶ちゃんに叱られたこと、今もずっとひきずっているからです。
 亞里亞には、たくさんの姉やと雛子ちゃんって妹がいます。
 その中で咲耶ちゃんは、一番の姉やです。
 一番の姉やなだけあって、よくみんなのリーダーさんになってくれます。
 それに、とっても綺麗で、なんでもできちゃう素敵な人。だけど……コワイ人なの……。
 だって、亞里亞のこと……叱ったから。

 雛子ちゃんと、可憐ちゃんと、鞠絵ちゃんと、それから咲耶ちゃんと……、……えっと……1…2…3…4……。
 4人で……あ、亞里亞も入れたら5人です……。5人でピクニックにいった時のことです。
 亞里亞はみんなと楽しく過ごしていました。
 久しぶりにやってきた鞠絵ちゃんも、とっても喜んでくれたの。
 なのに……咲耶ちゃんは突然、亞里亞のこと……叱った……。

 ショックだったの……。
 亞里亞、なんで叱られたのかわかりません……だって亞里亞、いつも通りにしていたのに、なのに急に……。
 最初は怒られたショックですっごく悲しかったけど、時間がたつと、
 だんだん亞里亞の方がぷんぷんな気持ちになってきたの。
 亞里亞……ワルくないもん……。
 そうなの、ワルいのは咲耶ちゃんなの。
 なんでか知らないけど、亞里亞のこと叱った咲耶ちゃんの方が、悪い子なの……!
 綺麗だけどコワイのは、じいやと一緒です。ぷんぷん。

 そんな気持ちのままだったから、おけいこにもぜんぜん集中できなくて、今日はぜんぜんわからなかったの。
 もともと亞里亞にはぜんぜん分からなかったおけいこだったもん。
 それに今日だけのおけいこだから、次の時に先生に怒られることもないからいいの。


「じいやー……今日はぽかぽかお天気だから、少し公園でのんびりしたいのー」


 亞里亞、このままじゃムカムカぷんぷんな気持ち、ますますおっきくなっちゃう。
 そんな気持ちのままじゃイヤ。
 だから、少しお日さまのご機嫌を分けてもらおうって思って、たまたま通りがかった公園を指差していったの。
 ……でも、じいやはなかなかお返事をくれません。
 いつもはすぐにお返事くれるのに、「構いませんよ」とも「ダメです」とも、どっちのお返事もくれません。


「じいや……?」

「あ……すみません。少々、ぼーっとしてしまいまして……」


 じいや、なんだかいつもと違います。
 いつもはキリリとしたお顔で、亞里亞のことぷんぷんしてくるのに……今日はぽやーんとしています。
 お目めも、なんだかとろんとしています。


「それで、なんと申しましたのですか……?」


 亞里亞、ほんの少しの間、頭の上にハテナマーク浮かべていました。
 なにかあったのかな、って思ったけど、でもじいやはオトナの人。
 だから、きっと平気なの。


「少し公園でのんびりしたいの」


 亞里亞がもう1回いうと、じいやはいつも通り、「かしこまりました」なんてお返事を返してくれました。












「んー……気持ちいいの……


 亞里亞はベンチに座って、のんびりお日さまのご機嫌な日差しを浴びて、いい気持ちにひたりました。
 じいやは、亞里亞の側でいつも通り、見守るように立っています。

 そよ風が吹いて、ベンチの上の亞里亞のほっぺたをそっとなでていきます。
 公園の風はそよそよ気持ちいいです。
 太陽さんもぽかぽかあったかいです。



    『亞里亞ちゃん! ダメでしょ!』



「…………」


 でも、咲耶ちゃんのことを思い出したら、なんだか気持ちよかった気分もまたムカムカぷんぷんになっちゃいます。


「鞠絵ちゃんだって……いいって……いってくれたの……。嬉しいって……いってくれたのに……」


 だから亞里亞はわるくない。
 わるくないんだよね……。


    バタッ……


「……?」


 なにか、近くで音が鳴りました……。


「じいや……なんの音?」


 亞里亞、それが一体なんなのかじいやに聞いてみたの。
 でもじいやの方を向いたら、じいやはいませんでした。


「じいや……?」


 じいやが消えています。


「じいや? じいやぁ?」


 きょろきょろ。あたりを見回します。
 でもじいやの姿は見当たりません。

 じいや……実は魔法使いさんだったの?

 亞里亞がそう思ってたら、地面から「う……」なんて小さな声が聞こえたの。
 小さくても、それがじいやの声って、すぐに分かりました。
 だって亞里亞、“ぜったいおんかん”を持っていますから。……それは関係ないのかな?
 聞こえた場所は、さっきまでじいやがいた場所の、地面の方からです。

 じいや……実はモグラさんだったのかな?

 もう一回じいやのいた場所に顔を向けて、今度はベンチの陰に隠れちゃってたその地面を見てみました。
 亞里亞、じいやがモグラさんになって掘った穴があると思っていたんだけど……でも、違ったの……。
 そこにはじいやの姿があって……じいやは……じいや……、倒れて、いて……。


「じいやっ……!?」

 ===============


ってワケで続きます。
いいところで切るのは続きものの常套手段!
載せてみて思った……分割したら、案外いい感じになるんじゃないかと(笑
ああ、でも肝心のメインのふたりが絡みが少ないことに気がつきました(大汗


とりあえず、ホームページビルダー・体験版の今のところの感想、
一見「おっ! 便利そう」と思わせておいて、フロントページ(今までの作成ソフト)との差異にやや苦しんでおります。
ブックマークつけれなかったのでタグのHTMLソースの方いじってなんとかしました……。
(といってもホームページ作ってる人でもないと分からない悩みでした、ぎゃふん)
一言雑記も、今までと違ったせいで手間もかかりましたし……その都合で、色々とサイトを改装するかもしれません。
次はお勧めされた別の作成ソフト「netscape(win版)」でも使ってみようかと思案中。
文字をドロップして移動させられない、変換ボタンで再変換されない、は地味に手間で困る。
でも、パッと見でどうすればいいのかで詰まったから、先にホームページビルダー使ってるんですよねぇ(苦笑



最後に、カップリングでピンと来た方いるかもしれませんが、とある方へのメッセージ。

というわけで、やっとあなたに今までの恩、返せます。
お誕生日おめでとう、赤堂さん煉堂さん
今日からの連載を、プレゼントとして受け取っていただければ幸いです。

願わくば、今更遅過ぎでむしろ逆に迷惑に思われないことを……(汗

 

5/8(月)
ホームページビルダー・体験版、体験ミニレポート2。
更新してみてびっくり。英数字が自動で「MS Pゴシック」じゃなくなってしまいました!
きっと「エラーがあったので自動で修復しておきました」なこと言ってたから、それが原因だと思うのですが……。
むむぅ……お陰で顔文字が、感情の伝わらない単なる文字列になってしまったどころか、
このままではAA劇場の存亡の危機です!? どうなる、SLL!?(汗
とりあえあず誰か助けてー!?


さて、昨日から一言雑記内で連載開始したさくありSSですが、
実はまだ完成しておりませぬ……。_| ̄|○

あー、色々後回しにしてるのにー。
いつも後回しにしてるのにー。
どうしてこんなに手際が悪い・の・か・なー?
どうも更新すると、それで一仕事終えた気分になるから、危険です……(苦笑

とりあえず本日掲載分は出来上がっておりますのでそれだけアップしておきますです。
完成し終わったら、PC引越しの際の色々な整理して、
ホームページビルダー・体験版も、もうちょっと踏み込んで扱ってみたいところ……。

そんなことは置いておいて、一言雑記内SS、どうぞ!


 ===============


 じいやが倒れているの……!?
 びっくりした亞里亞。いそいでベンチから飛びおりて、じいやに近づいたの。


「じいや、じいやぁ……! どうしたの……!?」


 声をかけても、じいやをゆすっても、じいやは反応してくれません。
 顔色も……ちょっぴり白いです。
 それはいつものじいやじゃなくて……だから亞里亞、「助けなきゃ……」って、思ったの。
 亞里亞が、じいやを助け……


「……どうやって……?」


 亞里亞は……どうしたらいいか分かりません。

 だって亞里亞、こんなときは……ううん、いつも、じいやにおねがいしてた……。
 でも今、そのじいやがたおれているの。じいやにお願いしたって……どうにもできないの。
 突然のできごとに、亞里亞、まごまごするしかできません。
 どうしよう……どうしよう……。こんなとき……じいやにお願いできない時は……


「あ……、そうです……他のじいやに、おねがいしたの……」


 じいや以外のじいや。
 亞里亞のお家にいる、亞里亞のお世話をしてくれる他のじいや。
 男の人でも女の人でも、だれでもいいからお家の人を呼ぶの。
 じいやだって、できないことがあります。
 おかしはパティシエさんみたいにつくれないし、演奏だってバイオリニストさんみたいに弾けません。
 でもそんなときじいやは、できる他のじいやにおねがいして、きちんとやってくれました。
 そうなの、亞里亞もできる人におねがいしよう。大人の人におねがいしよう。
 そうしたら、じいやを助けられます。
 そう思って亞里亞、あたりを見回しました。
 きょろきょろ。でも……公園には誰もいません。
 お車で帰っていたら、お車と一緒に運転手さんがいました。
 けれど、今日は歩くっていったから、運転手さんは先にお家に帰っちゃいました……。
 公園には、亞里亞とじいやのふたりだけ……。
 これじゃあ、じいや以外のじいやにおねがいできません。
 どうしよう……こういう時、じいやはどうしていたんだろう……?


「……お電話、なの……」


 ちっちゃなお電話。じいやの持ってる携帯お電話。
 ポチポチって、じいやが小さな携帯お電話をかければ、お家の人がまるで魔法みたいに飛んできてくれます。
 亞里亞、それを思い出したの。
 じいやがポケットからお電話出すところ、いつも見てるから、じいやのどこにあるのかも知ってるの。
 ごそごそ。いつもじいやが取り出すポケットをさがすと……あ、ありました。
 よぉし、これでおうちの誰かを呼ぶの……。


「えっと……、……? ……?」


 これって……どうすればいいの……?
 パカッて開くところまでは、いつもじいやのやっていることをマネしてできたけど、そこから先は……わかりません。
 ひらいたお電話の中は、半分はだれかのお写真が写っています。
 反対側のもう半分には、数字のボタンがたくさん並んでいます。他にもよくわからないボタンもあります。
 じゃあ……それをどうしたら、おうちの人が来てくれるの……?

 初めて手に取る小さな機械は、それ自体が小さな街みたい。
 知らない風景に、知らないお店。知らないオトナ。
 案内してくれるじいやがいたら、やってくる新しい「初めて」にわくわくするけど、
 ひとりで迷い込んだら、そこは知っている人が誰もいない、寂しくて不安な世界……。
 亞里亞は今、そんな知らない街にいます。
 それでも、なんとかしなきゃって、亞里亞、じいやのお電話いじってみたの。


「え……? え……?」


 すると、最初の……だれかのお写真が写っていた画面が、
 上のほうにちっちゃな絵と、その下に「*」ってヘンなマークがぽっと出る画面にかわりました。
 亞里亞、それがなんなのかわからなくて……コワしちゃったのかなって、コワくなったの……。
 もどさなくちゃって思って、他のボタンを押してみたけど、
 「*」のあとに数字が増えて、ますますわからなくなっちゃう……。
 なにがどうなっちゃったのか、どのボタンを押していいのかわからなくて……。
 どれも押せなくなって……これ以上さわることもコワくて……もう、なにもできなくなっちゃったの。
 知らない街にひとり置いていかれた亞里亞は、これ以上迷うことコワがって、ただ立ちつくしちゃうだけ……。
 だれかを呼べなくなっちゃったら、今度はどうしたらいいの……?


「そうなの……“おーきゅーてあて”なの……」


 亞里亞、思い出したの。こういう時、“おーきゅーてあて”っていうのをやればいいってことを。
 急に具合の悪くなった人を治してあげるのが“おーきゅーてあて”だって、さっきたいけん学習お勉強してきました。
 そうなの、こんなときこそ、“おーきゅーてあて”なの。
 亞里亞が“おーきゅーてあて”したら、お家の人をよべなくても大丈夫です。
 よぉし……。


「えっと……えっと……」


 でも……亞里亞には、どうしていいのかわからなかったの……。


「亞里亞……咲耶ちゃんのことにぷんぷんしてて、まじめにお勉強……してこなかったの……」


 咲耶ちゃんのことばかり考えてて、先生の話なんて、ぜんぜん聞いていなかったから……。
 こんなことになるなんて、亞里亞、思いもしなったから……。
 次のお勉強の時、おこられないからって……。どうしてまじめにお勉強しなかったんだろう……。
 まじめにお勉強していたら、亞里亞、じいやをお助けできたのに。
 どうしよう……どうしたらいいのか、ぜんぜんわかんないの……。


「そうだ……。亞里亞、ご本を貰ったの」


 プリントされた白い紙をかさねて、ホチキスさんがかみかみした、薄くておそまつなお手製のご本。
 お勉強用にって、教科書のかわりに先生さんがくれたご本。
 “おーきゅーてあて”のご説明も、しっかり書いてありました。
 それを見ながらやれば、じいやを“おーきゅーてあて”できます。


「あれ……? そのご本、どこにあるの……?」


 ご本をしまったのはじいやで……亞里亞は、どこにあるのか知らないの……。
 どうしよう、ご本がないと、どうしたらいいのかわからないの。
 だれかに教えてもらわなきゃ、“おーきゅーてあて”できないよ……。


「じゃあ……、じゃあ……、お、お飲み物……」


 ぐしゃぐしゃの頭の中で、一生懸命かんがえて、それで思ったの。
 きっとあまくておいしいものを飲めば、“おーきゅーてあて”をしなくても元気になってくれるって。亞里亞そう思ったの。
 おいしい味がお口いっぱいに広がったら、おいしい思いが胸いっぱいに広がって、
 じいやも絶対元気になってくれます、って。
 亞里亞だったら、ふわっとあまさひろがるいちごミルクがいいです。
 じいやはオトナの人だから、苦いコーヒーの方がいいのかな?
 そのくらいなら、亞里亞、ひとりでできます。
 おいしいお飲み物を持ってきて、じいやに元気を……


「……お飲み物って……どうやって、持ってくるの?」


 分からない……。
 いつもはじいやが、持ってきてくれました。
 じいやじゃなくても、おうちの誰かが持ってきてくれました。
 じゃあお飲み物はどうやって持ってきてくれたの……?
 “そのくらい”のことなのに……亞里亞はなんにもできない……。


「こんな時……こんな時は…………」


 もう、どうにもできないよ。
 なにすればいいのかわからないよ……。
 亞里亞の頭、もうぐしゃぐしゃです。
 お目めいっぱいに、涙があふれてきます。


「じいやぁ……おねがい……。じいやを助ける人を呼んで……。
 じいやにお飲み物持ってきて……。さっきのご本出して……。じいやに“おーきゅーてあて”してあげて……」


 じいやはどうしてできるの?
 なんで亞里亞はできないの?
 じいやに頼んだって、じいやができるはずないのに。
 ねむねむしているじいやにおねがいするより、他になにかした方がいいってわかっていたのに。
 なにをしていいのか分からないから、結局じいやにおねがいするしかなかったの……。


「じいやを……じいやを助けてぇっ……!」


 だって、亞里亞ができることって……じいやに頼むだけ。
 これが、亞里亞が今までやってきたこと……。
 なんとかしたいのに、いつも誰かにおねがいしてきた亞里亞には、他にどうすればいいのか分からない。


「助けて……じいや……、じいやぁ……。じい……、…だれ、か……。誰かぁ……」


 助けを求める相手が、「じいや」から「誰か」に代わる。
 それでも「誰か」になれない亞里亞。

 悔しい……。




    『でも……このままじゃ亞里亞ちゃんのためにならないし……。特に鞠絵ちゃんは……』




「あ……」


 急に思い出す。咲耶ちゃんの言葉……。
 そして、それがきっかけだったみたいに、亞里亞の頭はこの間のことを思い出したの。

 ===============


またいいところで切りです。
次回をお楽しみに。ニヤニヤ(ぇー
なんだか心なしか、ミニSSは6日の予定になりそう。少なくとも次回じゃ終わんない(苦笑



そういえば、先輩が珍しくサイトの話してくれて、
↑のSS楽しみにしてるっていってくれました。
何気ない言葉だったのかもしれないけど、嬉しかった。あとからじわじわ(ぇ

 

5/9(火)
ホームページビルダー・体験版、体験ミニレポート3。
とりあえず「<p>」のタグを手打ちで簡単に出せない状況になっちょります。
以前(フロントページ)なら一発で簡単に出せたんですが……。
一応方法あるかもしれないけど、現状はSSを優先中ゆえ、ヘルプを見ることもできていない状況。
とりあえず、半ばそれに適応させて普段サイトを更新していたから、そこが不便で仕方がないですぅ。



えー、さくありSS、まだ終わりませんでした(汗
あと少し……本当にあと少しなのですが、とりあえず日にちまたいじゃったので、更新を優先。
SS連載中はせめて毎日更新で行くぜよ(ぜよ?

ってワケで、下手な御託は置いておいて、続きをどうぞっ!


 ===============

    『鞠絵ちゃん……亞里亞はいちごミルクが飲みたいの』

    『ええ、買って来てあげますよ』

    『うわー。ありがとう、鞠絵ちゃん』



 亞里亞の頭の中で、急に思い出しはじめるのは、まだ新しい思い出。
 雛子ちゃんと、可憐ちゃんと、鞠絵ちゃんと、咲耶ちゃんと、みんなでピクニックにいったときの思い出。
 咲耶ちゃんに叱られた……イヤな思い出……。


    『ねえ、ミカエルのオモチャ……持ってきてください……』

    『あ、はい。ちょっと待っててくださいね』



 あの時、亞里亞は、いつも通りにすごしていたの……。


    『鞠絵ちゃん、鞠絵ちゃん……。次はミカエルにごほうびあげたいの……。準備、してください……』

    『あー、ヒナもあげたーいっ。鞠絵ちゃん、おねがーい』

    『あ……さっきの場所に置いてきちゃいました……。ふたりとも、ちょっと待っててくださいね』


 鞠絵ちゃんを、じいやの代わりにして……。
 亞里亞のいつも通りに……。
 そのとき、咲耶ちゃんがいったの……。


    『亞里亞ちゃん……あんまりワガママばかり言っちゃダメよ』

    『いえ、わたくしは良いんです……』

    『でも……このままじゃ亞里亞ちゃんのためにならないし……。特に鞠絵ちゃんは……』


 咲耶ちゃんのいっている意味が、亞里亞には分かりませんでした。
 だって、すごく亞里亞のためになってくれてるのに……。
 雛子ちゃんだって、おねがいしてるんだから……って。


    『いいんです。わたくし、誰かのために何かするのって、なかなかできないから、
     こういうの嬉しくて……こほっ……』

    『鞠絵ちゃん!?』



 鞠絵ちゃんが、小さなせきをしたの。
 咲耶ちゃんがそれにとってもおどろいていました。
 鞠絵ちゃんはお体が弱いから、ちょっとしたことでもねむねむしなくちゃいけなくなるって、亞里亞も聞いていました。
 だからなのかな、って思った……。ほんのちょっぴりだけ……。


    『ねぇねぇ鞠絵ちゃん……次は―――』


 でもそんなちょっとしたことも……鞠絵ちゃんが良いっていったからって、亞里亞、知らないふりしたの……。
 だってその方が、“亞里亞のため”だったから……。


    『亞里亞ちゃん! ダメでしょ! 人に頼ってばかりいちゃ!!』








  ・

  ・

  ・

  ・

  ・






「ごめん……なさい……。ごめんなさい……」


 亞里亞……やっとわかりました。
 咲耶ちゃんがいっていたことが。
 じいやのいっていたことが。


「亞里亞……亞里亞が……ワルい子だったの……」


 咲耶ちゃんが叱ったのは……鞠絵ちゃんのことを心配したから。
 そして、亞里亞のことも、心配してくれたから……。
 きっと、その時は鞠絵ちゃんのご心配の方が大きかったんだと思うの……。
 でも亞里亞には……今の亞里亞には……亞里亞にしてくれた心配の方が、すっごく、お胸に響きます。
 いつも誰かにおねがいしている亞里亞は、じいやが倒れたとき、なんにもできません……。

 そうだよね……咲耶ちゃん。
 そうならないように……亞里亞のこと、叱ってくれたんだよね……。
 亞里亞のためって、こういう意味だったんだよね……。
 ごめんなさい……亞里亞がワルい子だから、ぜんぜんわからなくて。
 亞里亞がワルい子だったから、だから今、じいやを助けられなくて……。


「……や……なの」


 じいやは確かにコワいの……。コワいけど……


「いなくなっちゃ、や……」


 亞里亞がなんにもできなくなるからじゃないです……。
 じいやはずっと……亞里亞を見守ってくれたから……。
 いつも、亞里亞を守ってくれたから……


「じいやいなくなっちゃ、やだーっ!!」


 亞里亞は……なんにもできません……。
 たいせつなじいやに……なんにも。
 誰でもいいです。
 教えてくれるだけでいいです。
 そうしたらやるから……
 今日からちゃんとやるから……

 誰か……。



 だれか……。












「ちょっと、なによこれ?! じいやさんどうしたの!? どういう状況?!」

「……!?」


 突然、そこに現れてくれた「誰か」に、話しかけられたの。
 まるで絵本の王子様みたいにあらわれてくれた、聞き覚えのあるお声。
 それは……


「……ひっく……、さくや…ちゃん……」

「ねぇ、亞里亞ちゃん、どうなってるの?」


 偶然通りかかった、咲耶ちゃんでした。
 公園の中までおしてきた自転車さんを止めて、亞里亞に話しかけくれます。


「わかんない……。ひっく……、…じいや……倒れて……、っく……。
 亞里亞……、なんにも……できなくて……ひっく……」

「亞里亞ちゃん……」

「亞里亞……助けてあげたいのに……あげたいのに……。なんにも……なんにもできないのっ……!


 亞里亞、さっきまで咲耶ちゃんに感じていたイヤな気持ちなんか、もうどうでもよくって、
 泣きついて「助けて」っていったの。
 咲耶ちゃんは、そんな亞里亞に、まるでママみたいに優しく頭なでてくれました。


「よしよし、怖かったのね……」

「おねがい……助けてぇ……。次……やるから……。自分で……できるよう…なる、から……。だからぁ……」


 亞里亞、おねがいしました。あんなにぷんぷんしてた咲耶ちゃんに。だって咲耶ちゃんはワルくないの。
 亞里亞が、こうならないように……じいやを助けられるようにって、叱ってくれたんだから……。


「ごめんなさい……ごめんなさいっ……。亞里亞……なんにもできないの……!
 亞里亞のせいなのに……亞里亞がワルいのに……
 亞里亞が、お返ししてあげなくちゃいけないのにっ……ぇ……ふぇ〜〜〜〜んっ! うえぇぇぇ〜〜〜〜んっ!!」


 ずっと、ためこんでいた涙さんが、もう抑えきれないくらい溢れて……がまんできなくて、
 ぼろぼろ、亞里亞のお目めから、流れ出しました。


「そっか……」


 咲耶ちゃんは言いました。
 わんわん泣いちゃう亞里亞に。


「それだけ分かったなら、今は任せなさい……」


 すごく……頼もしかったの。


 ===============


とりあえず、分量的にはこれで半分ってところかな? ってペースです。
でも、テンポを考えるとあと2話で終わりそうかも……。
どっちにしろ、まずは完成させろって状況です、ぎゃーす。

一言雑記内短期連載……完成してないのに載せられる半面、毎日ノルマをこなさなければならないこのシステム。
なんて素敵で崖っぷちな展開なのでしょうか、意外と不安要素でいっぱいです(苦笑
とりあえず全体通して完成させないと、性格的に他に手が回せないのがネックです。
反応したいこといっぱいあるのに……。ぷぅ……。



さて、そういえば無駄に急き立てられてたせいで、すっかりweb拍手レス忘れていました……(大汗


5/7 14:47
>休みは休んでええがなぁ〜(´ω`*)あと焼き魚ぱーちーはちょっと興味あります(@ω@)

 えー、お返事が遅れて大変申し訳ございませんでした(汗
 それにしても、おおおっ!! またも焼き魚パーティーに賛同者がっっっ!
 ほら、やっぱりおかしくなんかないじゃないですか、焼き魚パーティーって!!


それから、拍手だけの方々も、どうもありがとうございました!
今回妙に多かったので(笑



よくよく考えてみたら、今回の一言雑記連載ミニSS、
「起承転結」じゃなくて「起転結起転承結」ってワケのわからない形になってそう(苦笑

 

5/10(水)
ホームページビルダー・体験版、体験ミニレポート4。
とにかく、一言雑記の更新が、今までの数倍は手間がかかってます。
慣れ、というよりは仕様の問題です。
今までの作成ソフト(フロントページ)での更新方法に一言雑記の作り方を合わせたせいですね……。
他の更新を行ってないので、その辺の損得はまだ分かりませんが。

とりあえず、一言雑記内短期連載さくありSSは、一応は完成!
なので、もうちょっとじっくり使いまわしてみたいものです。
とにもかくにも、さくありGOです。


 ===============

「すみません、咲耶様……本当にご心配をお掛けしました……」


 亞里亞のおうちにはこばれたじいやは、ベッドの中でおやすみさせて、しばらくしてから目を覚ましました。
 亞里亞、じいやが起きてくれて、すごく嬉しくて、「よかった、じいや、よかった」って、何回も何回もいったの。
 咲耶ちゃんは……


「呆れた……」


 言葉どおりに呆れた顔をしています……。


「分かります、咲耶様の気持ちは痛いほどに。ええ、ホント咲耶様の視線が痛いのですが。
 でもっ、でもどうしてもっ! どーーーーしてもっ! 諦めきれなくて……」

「だからって……」


 咲耶ちゃんは、組んでいた足を組みなおして、いいました。


「韓流ドラマの撮り溜めのために夜更かしして、それで寝不足倒れたなんて……」


 じいやは今、“カンリューすたぁ”のなんとか様にお熱だそうです。
 そういえば、さっき携帯お電話に写っていたお写真も、なんとか様のお写真でした。


「その……最近は毎日放送で、深夜に2本、
 それぞれ別のテープに標準撮りで保存しておきたい放送がありまして……。
 それでわざわざ深夜遅くまで起きて……うちにはテレビもビデオデッキもひとつしかないので……」

「そんなに人気ならまた再放送するかもしれないじゃないですか」

「人気ないんですっ!!」

「……あ、そうですか」


 じいやは言い訳をします。でも咲耶ちゃんは呆れています。
 いっつも叱ってばっかりのじいやが叱られて、なんだか亞里亞と一緒に見えて、とてもかわいいです。
 でも亞里亞はじいやを、亞里亞の時と同じように怒ったりしません。
 だって、亞里亞、じいやが目を覚まして本当にうれしかったの。
 だからほんのちょっとくらいの「おいた」なら、許しちゃいます。


「それに、今までの疲れも重なったのかも……あっ……!」


 じいやは、あわてて口を手で押さえました。
 だってその言葉は、「亞里亞のせい」っていうことになっちゃう言葉だから。
 でも、じいやの言葉は、もうお口から出たあと。亞里亞しっかり聞いちゃいました。
 じいや、ごめんなさいって顔をしています。


「ううん、いいのじいや……。亞里亞、ワガママだったから……」


 亞里亞、わかったの。
 亞里亞ががんばらなかった分、他の人が苦労しちゃうってことに。
 鞠絵ちゃんはせきをしちゃうし、じいやだってねむねむしちゃいます。
 そして……頼ってばかりじゃ、何にもできなくなっちゃいます……。
 それを教えてくれたのは……じいやと、そして咲耶ちゃんです……。


「咲耶ちゃん……。ごめんなさい……ありがとう……」


 それは、この間いえなかった、ごめんなさい。
 何日もおあずけしちゃった、ごめんなさい。
 そして……心の底から、ありがとう。


「え? ああ。いいよ、迷惑だって思ってないから」


 咲耶ちゃんは、じいやをお助けしたことだと思ったみたいです。
 でもいいの……これは亞里亞が、言いたかったことだから……。


「それにしても……本当に情けないです。まさか咲耶様にご看病までしていただくなんて……」

「うふふっ……じいやさん、違いますよ」

「……え?」

「じいやさんの看病してたの、亞里亞ちゃんなんですよ」

「えっ!? 亞里亞様が!?」

「ええ。亞里亞ちゃん、ずっとじいやさんの額のタオル、取り替えてたんですよ」

「くすくす……はいなの……


 そうなの。亞里亞、じいやのためになにもできなかったから、だからなにかしてあげたいっておねがいしたの。
 そうしたら、咲耶ちゃんがじいやのご看病、亞里亞におまかせしてくれたの。
 他のじいやは、「看病なら私どもがやりますから」なんていいましたけど、
 でも亞里亞、どうしてもっておねがいしました。
 咲耶ちゃんも、いっしょにおねがいしてくれました。
 亞里亞が一生懸命おねがいしたから、みんな「いいよ」ってお返事をくれたの。
 それから、亞里亞、咲耶ちゃんに教えてもらいながら、じいやのご看病したの。


「まあ……ちょっと洗面器の周りがびしゃびしゃなのは、目を瞑っててあげてくださいね……」

「え? ……あー、分かっています……」


 咲耶ちゃんはじいやの耳にそっとささやいて、ないしょのお話をします。
 いったいなんの話をしてるのかな?


「ううん……ぜんぶ咲耶ちゃんのお陰なの……。亞里亞……やっぱりなんにもできなかった……」


 せんめんきにお水を入れて、タオルをぬらして、おでこにあてる。
 咲耶ちゃんから教えてもらったのはこれだけです。
 たったこれだけ、こんな簡単なことなのに、咲耶ちゃんや他のじいやに教えてもらわなくちゃ、できなかった。
 だってせんめんきとタオルがどこにあるのか、そこから、亞里亞にはわからなかったから……。


「亞里亞、ひとりじゃなんにもできないの……。
 咲耶ちゃんみたいになんでもひとりでできない……なんにもしっかりできないの」


 じいやを助けてくれたときの咲耶ちゃんは……本当にすごかったの……。
 ご本もなにも見ないで、あっというまにじいやを“おーきゅーてあて”しちゃったの。
 ベンチにじいやをねかせてくれたり、じいやのお手帳みつけて、亞里亞のお家にお電話をかけたり。
 そしたら、あっという間に他のじいやがきてくれました。
 あっという間に、じいやをベッドにはこんでくれました。

 亞里亞、亞里亞にできないことを簡単にやっちゃう咲耶ちゃんのこと、じっとみて、感激していました……。
 でも同時に……悲しかったの……。
 咲耶ちゃんとちがって、亞里亞はひとりじゃなんにもできないんだ、って……。


「いいじゃない。出来ないって分かっただけでも、成長よ」


 亞里亞が悲しい気持ちで下を向いていると、咲耶ちゃんが横からそういってきたの。
 そして亞里亞にご質問をしてきました。


「ねえ? 出来ないって分かったら、どうしたかった?」

「できるようになりたい、って……思いました……」


 咲耶ちゃんのご質問に、亞里亞はすぐにお答えました。
 咲耶ちゃんは、亞里亞のお返事に、片方のお目めをつぶっていいます。


「その気持ちさえ持ち続けいれば、大丈夫よ」


 なにが大丈夫なの?
 亞里亞がそう聞く前に、咲耶ちゃんはビックリするようなことをいったの。


「今日の亞里亞ちゃん、昔の私を見ているようでね。なんか懐かしかったわ」


 って……。
 咲耶ちゃんがそんなことを言っちゃうから、亞里亞、ビックリして「えーっ!!」って大きなお声、出しちゃった。


「ほら、私って一番お姉ちゃんじゃない? だから人一倍しっかりしなくちゃって、頑張ってたものよ。
 ……でもね、最初は全然、思い通りになんてできなかった。
 大人の人は簡単にやってるのに、自分はできないこと尽くしで……凄く、悔しかった。
 それこそ、さっき亞里亞ちゃんが泣きながら思っていた通りにね……」


 なつかしそうにお話しする咲耶ちゃん。
 そんな……咲耶ちゃんが、亞里亞とおんなじだったなんて……亞里亞、ぜんぜん信じられません……。


「いい? 亞里亞ちゃん。できないって分かったら、次はそれをできるようにすることが大事なの。
 そうやって私は成長してきたわ。だから、亞里亞ちゃんも、その気持ち持ち続けてね。
 そしたらきっと私みたいに、ひとりでできるようになれるはずよ」

「ほんと?」

「ええ。保証するわ。だって私の可愛い妹なんだから


 亞里亞、咲耶ちゃんの言葉にうれしい気持ちになって、思わずフルフルしちゃいました。
 「でも頑張れたら、の話よ」って、しっかり念をおされちゃったけど、でも大丈夫。
 咲耶ちゃんが“ほしょー”してくれるなら、きっと亞里亞もできるようになれるはずなの。
 “ほしょー”ってなんだかわからないけど。
 だから亞里亞、がんばります……!


「亞里亞様、頑張ってください。私も応援させていただきます」


 じいやも、亞里亞のこと、おうえんしてくれました。
 亞里亞、元気に「うん」ってお返事しました。
 雛子ちゃんみたく、ゲンゲンおゲンキに。


「じいやさんは、その前に体調を戻すことを頑張ってくださいね。いっそ有給でも取ったらどうですか?」

「ゆーきゅー?」

「え? あー、えっとね……要するにお休みよ、お休み。
 私が知る限りじゃ、じいやさん、いっつも亞里亞ちゃんのお世話でついてるじゃないですか。
 こういう時、少しくらい休んだってんバチは当たらないんじゃないですか?」


 咲耶ちゃんのご意見に、じいやははっきりしない感じに答えるの。


「はあ……でも亞里亞様が心配で、他のものに亞里亞様を任せるのも心許なく、とてもとてもそんな余裕は……」

「ううん、じいやはお休みしていいの」

「亞里亞様?」

「亞里亞、もっといっぱいがんばるから……。もっといっぱい、しっかりするから……ね」


 亞里亞、いいました。
 だって亞里亞、これから成長します。
 ひとりで携帯お電話つかえるようにうなります。
 ひとりで“おーきゅーてあて”もできるようになります。
 ひとりでお飲み物もご用意できるようにもなります。
 ひとりでなんでもできるようになります。


「だから、じいやはおやすみして……ね」


 亞里亞がおねがいするようにいったら、咲耶ちゃんもなんだかにこにこ笑顔でじいやにいいました。


「うふふっ……じいやさん、ここは亞里亞ちゃんの顔を立てて、
 お言葉に甘えるのも、教育係としての仕事なんじゃない?」

「はぁ……まったく、おふたりには敵いませんね……。分かりました、じいやはお言葉に甘えさせていただきます」


 仕方ないような、嬉しそうな、不思議な表情をして、じいやはうなずいてくれました。


「でもじいや……」


 亞里亞、うなすくじいやに向かって言葉をつけたしたの。
 だってだって……お仕事お休みする前に、これだけはおねがいしておかなくちゃ……。


「元気になったらもういっかい……“おーきゅーてあて”のおけいこ……用意、してくれますか……?」


 亞里亞のおねがい……じいやは、すっごく嬉しそうな顔で答えてくれました。


「かしこまりました」

 ===============


佳境を抜けて、あとはエピローグって感じです。
ということで明日でラストとなります。
ああ、それにしても、どうしてもギリギリ完成になってしまう……。_| ̄|○
これでも、あらすじは簡単な構想にしたはずなのに、どうも執筆してると、次々と良くしよう良くしようとしてしまう。
事実、一回休んでからまた向き合うと、前より数段良い文章にできますし……。

そんな訳で、時間もアイディアもキャパシティもないので、明後日は何も送れそうもないです、ごめんなさい。



あっさりだけど、これで終わりまふ。
今日はweb拍手レスもないですので。

 


5/11(木)
ホームページビルダー・体験版、体験ミニレポート5。
とにもかくにも英数字が元に戻せないのが痛い……。
こぉいうこと詳しい人に聞いてみたけど、教えて貰った通りの方法を使っても直らないときたもんだ。
かるーく自分なりにいぢくってみたら、一時期プレビュー画面は漢字だらけになって大変なことに(苦笑

誰か……誰か助けてくださいっ……!( T□T)
 Your love forever〜♪ 瞳〜を閉〜〜じて〜♪ 君〜を描〜〜くよ〜♪ そ〜〜れだ〜けで・いいぃぃい〜〜〜〜♪

ふぅ、↑ロクに知りもしないクセにネタにするもんじゃないですねぇ(苦笑



それはさておき、短期集中連載さくありSS。
本日で完結となります。最後だけにやや長め。
でも途中で切ったら個人的にテンポが悪くなると思ったのでそのまま載せますとも。
実は、何気にリズムとテンポと自然さを重視していますから。


 ===============

 数日後。亞里亞は、咲耶ちゃんとじいやと、3人で小さなお茶会を開きました。
 じいやがお礼をしたいっていって、亞里亞もお礼したくて、それで、ふたりで咲耶ちゃんをご招待したの。
 亞里亞にはお砂糖たっぷりのミルクティー、咲耶ちゃんにはおいしいお紅茶、じいやにはにが〜いコーヒーです。
 だってじいやは大人の人だから、にがにがの方がきっと喜んでくれます。

 ご用意したお飲み物は……なんと亞里亞が自分で用意したものなの。
 亞里亞、この日のために一生懸命練習しました。
 じいやに教えてもらって、亞里亞がついで、亞里亞がキッチンから運んで……うふふっ 亞里亞、頑張りました。
 紅茶を入れるって、ただそれだけのことにも、いっぱいの「がんばる」があって、
 それは、自分でやらなきゃわからなかったことばかりでした。
 じいやは、「慣れれば苦労の内には入りませんよ」なんていうけれど……ほんとかな?


「よく頑張ったわね。まずは第一歩」

「はい……

 お飲み物を運んだとき、咲耶ちゃんは亞里亞の頭をなでなで……ほめてくれました。
 大変だったけど、でも大変だったから、その分、咲耶ちゃんのなでなでがとっても嬉しいに変わります……


「いーい? 携帯電話ってのはね、あらかじめ電話帳に登録しておけば……はい、ピッ、ピッ、ピッ、ってね」

「わぁー……じいやの番号が出たのー……」


 お茶のご用意が終わったら、
 今度はじいやに用意してもらった携帯お電話の使い方を、咲耶ちゃんに教えてもらいました。
 携帯お電話は、じいやはまだ早いってご用意してくれなかったし、亞里亞もじいやがやってくれるからって、
 ほしいって思わなかったけど、でも、亞里亞できるようになりたいからって、おねだりしちゃった。


「で、これが私の番号よ。さっそく登録してみましょうか」

「はいっ……」


 咲耶ちゃんは、用意してきたちいさな紙を出して、亞里亞に見せてくれたの。
 亞里亞、教えてもらったとおり一生懸命登録しました。
 1文字1文字、ゆっくりだけど、間違えないようにしっかり。

 携帯お電話って新しい街を、咲耶ちゃんに案内してもらって、ボウケン気分。
 教えてもらった新しいが、わくわくドキドキ、すっごくおもしろい……


「ねえ、咲耶ちゃん……」

「なに?」


 亞里亞、咲耶ちゃんの番号を登録しながら、咲耶ちゃんに話しかけました。
 今日がんばったのは、咲耶ちゃんにおねがい事があったからです。
 亞里亞、思い切って咲耶ちゃんにそのおねがいをいいました。


「咲耶ちゃん……亞里亞の、パパになってください」

「ぶっ!?」


 咲耶ちゃんが、飲みかけのお紅茶を吹き出しました。
 赤いしぶきがキラキラ舞い降りて、とても綺麗でした。
 真白なテーブルクロスに舞い降りたしぶきは、白いキャンバスを赤い粒々で彩って、
 じいやは「ああ、昨日クリーニングに出したばかりなのに」なんてつぶやいていました。


「あのね……あのね……咲耶ちゃんはカッコいいの。
 コワいところもあるけど……それも全部亞里亞のためだって、わかったの。
 ワルいところ、いけないところ、しっかり叱ってくれた。
 それから、なんでもできて、亞里亞を助けてくれた……。じいやを……亞里亞の大切な人、助けてくれた……。
 すっごく頼もしかった……。咲耶ちゃん……まるで亞里亞のパパみたい、って思ったの……」


 きっとパパは、そういう人間なの……。亞里亞、ご本で見ました。


「だから……亞里亞のパパに、なって……くれますか……?」

「……いや、普通この場合は王子様みたいとかお婿さんになってとか言って、
 困らせるのが定石なんじゃないかしら……?」


 亞里亞、真剣なお顔でおねがいしました。でも咲耶ちゃんは困った顔をしています。
 じいやも“ふくざつな表情”をしています。
 なにかおかしなこといったかな? 亞里亞、とってもまじめです。


「……じゃあ、おムコさんになってくれるの?」

「いやそれも……」


 咲耶ちゃんは、ますます困った顔をしてしまいました。
 その顔のまま亞里亞になにかいおうとしたけれど……途中までいったところで、いうのをやめちゃいました。
 お顔も、なにかを考えるお顔にかわっています。
 亞里亞もじいやも、どうしたのかなって、咲耶ちゃんを眺めました。
 ほんのちょっぴり、そんな時間がつづいて、それから……


「そうね……亞里亞ちゃんが立派なレディとして育ったんなら、考えてもあげても良いわよ」

「ほんとっ……?」


 にっこり笑顔で、亞里亞の言葉、受け入れてくれたの


「それはつまり、亞里亞様は立派なレディになれないから別に大丈夫だろう、と?」

「いえ、そういう意味じゃないです。単なる言葉のあやで……」

「つまり将来は亞里亞様を娶るつもりですと?」

「いえ、そういう意味でもなくて……。じいやさん、何気に亞里亞ちゃんに過保護ですね?」


 またまたお困り顔にもどっちゃう咲耶ちゃん。
 そんな咲耶ちゃんのにがにがなお顔に、「そりゃ教育係ですから」、じいやがやわらかく笑っていいます。
 すると、にがいお顔をしていた咲耶ちゃんもつられて笑ってしまいました。
 そんな咲耶ちゃんとじいやとにつられて、亞里亞もお胸がぽかぽか。一緒に、くすくす笑いました。


 パパみたいに大きな咲耶ちゃん。
 怖いけど、やさしい咲耶ちゃん。
 約束します。亞里亞、絶対立派なレディになります。
 咲耶ちゃんにも負けないくらい、綺麗で、素敵で、やさしくて、強いレディに……


「わぁ〜……登録、できたのー」


 いつか、きっと……―――






  ・

  ・

  ・

  ・

  ・





「ってワケで……今のあたしは、咲耶ちゃんを理想として生まれたって話よ」


 時は流れ、大きく成長し、今や高校生になったあたし。
 行き付けのオープンカフェ店で、妹の雛子ちゃんと学校帰りのちょっとした寄り道の最中。
 ふとしたきっかけから、そんな思い出話に話を咲かせていた。


「あー、もしもし咲耶ちゃん。亞里亞ちゃんをこんなにした責任、とってください」

「……なーにヒトの話の途中に携帯使って告げ口してるのかなー? ヒ〜ナちゃぁん?」

「いえ、パパに娘の成長を報告……」


 携帯電話から顔を離して、気まずそうに受け答えするマイシスター。
 会話の内容から、その相手が、今まさに話題のその人であるということは容易に察せられるけど。
 そもそも、ヒトが話してる最中だって言うのに、
 携帯電話で他の誰かと話すなんて礼儀がなっていないというかなんというか。


「あと“こんな”ってどういう意味よ? いーじゃないの!
 なーんにもできなかったあのか弱い亞里亞ちゃんが、今や我が校を誇る立派なレディに成長したんだから!」


 あの日から、あたしは咲耶ちゃんと約束した通り、一生懸命頑張った。
 勉強もお稽古事も、前以上に進んで取り組んだ。 
 あんまり家の者に任せるようなことはしないで、自分でやるようにもなった。
 嫌いな食べ物ものも残さず食べられるようになった。今も嫌いだけど。
 月日と共に努力を重ね、その甲斐あって、今やどこに出しても恥ずかしくない一人前レディに成長。
 一流家庭の英才教育の結果、学校でもすこぶる評判の最上級優等生なのだ。

 引っ込み思案だったあたしが、強気で前に出られるようになったのも、いつもあの人の背中を追ってきたから。
 綺麗で、何でもできて、強くて、カッコイイ。あたしの憧れた、あの背中を……。
 だから今のあたしがあるのは、あの人のお陰……。


「そうだね。あの頃の純粋な心と引き換えにね。あと何気にナルシズム全開だし」

「なんか言った?」

「いいえ、ヒナなんにもいっていません」


 でもなぜか身内の受けはよくない……。
 外では世間体を気にして、礼儀正しい超一流お嬢様の仮面を被ってるので、他の評判は当てにならないの。
 まあ、受け狙いで頑張ったわけじゃないから別にいいけど……。


「……って、あーっ?! それあたしの携帯じゃない!!」


 はたと気がつく。雛子ちゃんの手に持っている携帯が、自分のものであることに。 
 パッと見、雛子ちゃんがいつもんのとは違っていたから、ちょっとヘンかな程度には感じてたけど……。


「……え? あ。いや、ヒナの携帯、今ちょっと電池切れだったから……」

「なにヒトの携帯勝手に使ってるのよ!? マナー違反! プライバシーの侵害! ストーカー!
 親しき仲にも礼儀あり! 一体全体どういう教育受けてんのよ!! こンの覗き魔! 痴漢、チカン、ちかーんっ!!
 いいから返しなさいっ!! っていうか傷ついた! 精神的苦痛、慰謝料払いなさーいっ!!」


 早口で、怒涛のごとく批難。言い訳する妹の言葉など聞く耳持たない。
 頭が痛そうに耳を押さえる雛子ちゃんの手を突き抜ける勢いで、超物量の言葉で浴びせ倒し。


「ああ、亞里亞ちゃんは強く成長しました……。
 のんびり屋さんだった面影も、カケラも残さずマシンガントーカーに変貌して。
 引っ込み思案だったあの頃が懐かしかったくらい……」

「褒めてもごまかされないわよ」


 防ぎきれなかった非難の嵐に、寂しそうに遠い過去を懐かしみながらの小言。
 「褒めてない……」なんてつぶやきは聞こえなかった。聞こえなかったことにする。


「でも……一見成長したように見せて、意外なところで名残が残ってるのが、
 今の亞里亞ちゃんの可愛いところだよねー」

「はい?」


 唐突に、思わせぶりににやけ顔になる雛子ちゃん。
 圧倒的劣勢だった彼女は、首を傾げるあたしに、不意打ちの逆襲を仕掛けてきた。


「なるほどねぇ。だからこれの登録、いまだに『さくやパパ』になってるんだ」

「んなっ?!」


 咲耶ちゃんと通話中の携帯電話を、ストラップをつまんで吊り下げて宙ぶらりん。
 その通話画面に表示される相手の名前は、「さくやパパ」。
 突きつけられた雛子ちゃんの奇襲攻撃に、迂闊にも動揺を見せてしまう。


「う、うるさいっ! 昔の名残くらいいでしょっ!!」

「いまだにいちごミルク飲んでるし。ストラップもかわいいウサちゃん。相変わらず可愛い趣味して……」


    ぺちっ


「ぎゃっ!?」


 おでこを直撃した手のひらの衝撃に、カエルみたいな声の悲鳴がこぼれる。
 妹の、人の趣味嗜好に口出しする態度に、ついカッとなって暴力に訴えてしまった。
 これでは裁判で不利になってしまう。……だって好きなんだもん、いちごミルク!


「いたい……」

「知らない」


 軽く叩かれたおでこをさすりながら、恨めしそうにあたしを睨む我が妹。
 そんな不服そうな視線も、プイッと顔を背けて無視してやる。
 不服そうな顔のままの妹は、これ以上目で訴える無意味さを自覚したのか、
 無断拝借した携帯電話を持ち主に対して差し出した。
 一見それは、返してくれたのかなと思わせる行為だったけれど……けどそうじゃないということは、
 次の台詞で判明した。


「咲耶ちゃんがね、かわれって」

「へ……? あたしに?」


 疑問に思いながらも、電話を受け取る。
 といっても、もともとあたしのだから、話題がなくても奪い返すつもりだったけど。


「もしもし。なによー、咲耶ちゃんまで今のアタシの文句つける気ぃ?」

『んー、まあ言いたいことがない訳じゃないけど、それは会う度に何度も言ってるからね。今更言うまでもないでしょ?』

「あら? さすがパパ。賢明な判断ね」

『ごめん、今更言う。やっぱ亞里亞ちゃん変わり過ぎ』


 結局言われてしまった決まり文句。
 もう聞き飽きたその台詞に、なによー、なんて不満そうな顔して言い返した。
 声しか伝えてくれない携帯じゃ、そんな視覚情報伝わらないけど、それでも湧き上がる不満を顔で表してやった。


『懐かしい話してるじゃないの。とりあえず……よく頑張ったわね。お姫様』

「ありがと」


 「お姫様」だなんて、咲耶ちゃんらしい言い回し。
 その言葉に、軽い感じで返事を返す。

 でもね……込めた気持ちは、すっごく大きいんだよ?
 ほんとは、その言葉ですごく報われた気がした。
 ただね……照れくさいから……そっけなく言っちゃっただけ……。
 ほんとは……今でもパパって呼びたいんだから……。
 でもそれやると目の前のヒナちゃんに弱み握られた気持ちになるから、今みたいな冗談交じりにしか言わないけど。

 咲耶ちゃん……いえ、さくやパパ。
 亞里亞は立派なレディになりました。
 あなたが誇れるくらい、立派な娘に。
 あの日から、いっぱい頑張ることがあったけど、
 挫けそうな時はいつも、理想のあなたを思い浮かべて、ひたすら走り続けてきたの。


「それでも、まだまだよ……。あたし、全然追いついてないから……」


 でも、今でも理想のあなたに追いつけません……。


「これが年の差かぁ……」

『亞里亞ちゃん、独り言にしてはずいぶん嫌味ね。この17歳め』


 だから今でも、走り続けています。
 今でも……あなたの背中を追い求めています。


『気づいてる? 今の亞里亞ちゃん、当時の私よりも何倍もすごい人間に成長してるって』

「そんなことないって。まあまあ、謙遜しなさんな」

『ウソじゃないわよ。私、5ヶ国語も話せないし、バイオリンとかピアノとか全然弾けないんだから』

「はいはい、そういうことにしておきますよ」

『もうっ! またそうやってはぐらかす!』


 実際のところ、よく分からない。咲耶ちゃんの方が正しいのか、それともあたしの言ってることの方が正しいのか。
 まあ、小さいころの記憶だから、結構尾ひれつけたイメージなのは認めるけど……。
 それでもやっぱり、あたしにとって咲耶ちゃんはヒーローで……頼れるパパなのだ。
 だからさ……


「そんなにいうならさ、約束通り、迎えに来てもらっちゃおうかな?」


 受話器を通して、伝えられる、数年越しの約束。


『冗談も言うようになったわね』


 そんな言葉も、あなたは軽くあしらっちゃう。
 軽い口調とは裏腹の、意外と本気なアプローチも敢え無く玉砕。……もっとも、期待はしていなかったけどね。
 分かるわよ、もう大人なんだから。


「あら? なにかしらヒナちゃん、その趣味の悪いジト目は? 嫉妬?」


 それに、素敵なパパに、綺麗で頼れるお姉ちゃんを取られそうでスネちゃう妹も、目の前にいるしね。


「べーつーにー」

「素直じゃないわねぇ」


 あたしにこれ以上弱みを握られるのが不服らしく、ひねくれた態度で答える雛子ちゃん。

 言っておきながら、素直じゃないのはあたしも一緒……。
 あたしやっぱり妹の言う通り、意外なところが成長していないみたいです。
 だからあなたに追いつけません。

 だから……今だけ、心の中だけ、あの頃の自分に戻ってみます……。

 そう、誰にもないしょで、胸の中でこっそりささやいた。



 亞里亞……いつまでも、パパのお迎え、待っています……。

 ===============



というわけで完結。
亞里亞っこが成長後反転してまうのは、なりゅースタンダートなので、あしからず(笑
長々と、数日間に渡りお送りしましたさくありSSでしたが、
それでもわざわざ読んでくださった方、どうも失礼しました&ありがとうございました。

あー、ここ5日分の一言雑記でページ容量トンでもないことになった(苦笑

そのせいか、もしくは慣れないHP作成ソフトで気使ってるせいか、
今日は家帰ったら他何にもできずに、余暇を楽しんでいたというのか、休養していたというか……
まあ、俗に言う「だらだら」です。ぎゃーす。
何もできずじまいで、他所への反応もできずじまい。
ちかりんSSとか更新されてるの見つけたけど、手がまわせなかったというか……
とりえあず熱烈に求めてそうな人とかいるから試しに捕捉だけしてみる(ぇー
今現在特に今いじりたいのは熊谷さんなんですよっ(ぇ
なんだか面白そうな状況になってるじゃないですか、って。
ここしばらくいじれなかったのは、スルーしてたんじゃなくて、
単に取って置きにしてたら、反応する機会を逃しちゃっただけなんだよぉ……。

近いうちに絶対反応してやるっ、と思いつつ、web拍手して終わりまふ。


5/11 2:44
>さくありSS……次回でやっと完成とのことですが、無理はなさらないでください。
>ちなみに自分は『照り』焼き魚パーティに興味が


 おかげさまで完結いたしました。応援&心配どうもありがとうございました。
 まあ、あんまり無理にならないようにがんばってます、睡眠時間が差し迫っちゃっただけです(苦笑
 でも無理はしないようにしています。テスト前ほど眠るのが我が流儀です。
 無理するって言うのは、「ガラスの仮面」を見終わって、
 「練馬大根ブラザーズ」の半分突入しそうなところで切り上げるくらいのこと
を言います(ぇー
 (↑テレビ愛知の場合)
 それにしても……まだ伸びる、まだ増える、焼き魚パーティーの支持者(?)!!
 だというのに……やはり、慣れないものとはかくもは疎遠されてしまう宿命なのでしょうか……(悲

5/11 19:50
>韓流と書いて「はんりゅう」って読むんじゃなかったかな? カナ?

 なんと!? 素で気がついていませんでした……(苦笑
 そうか、「はんりゅう」だったのか……。
 でもまあ、亞里亞だしこのままで良いかなと思ってみたり(笑
 ともあれ、報告感謝しますっ。くけけけけけけけけけけけ……。



あと高原さん、さくあり捕捉どうもありがとうございました!
毎度の捕捉、本当に嬉しいです……。その気持ちに応えられるような、満足いくものに仕上がっていれば幸いです……。


5/14(日)
ホームページビルダー・体験版、体験ミニレポート6。

な、直った!?

なんだか知らないけど英数字がいつもの「MS Pゴシック」に直ってくれましたっ!! やったー!!

とりあえず、原因は漢字コードってやつが「Unicode」になっていたから、というアドバイスを頂きまして、
その助言通りに、できる限り漢字コードを「SJIS(Shift_JIS)」にするよう適当に足掻いた結果、何とかなった次第であります。
まあ文字表示するための形式が、思い通りの形式を選んだから何とかなったって話です。というかそうなの?(ぇ
とにかく、寸でのところで今月1日と3日の分のログがバグって消えるところでした。

まあ、昨日の午前中はそれに四苦八苦していましたワケです。
でも解決するときはあっさり過ぎて、

 「今までの苦労はなんなんだちゅーねんっ!!」 ( ノT□T)ノ ⌒ ┻━━┻

って気分になりました。まあいつものことです。( ´・ω・)

意気揚々と、午後からは後回しにしていた無線LANの調整みたいなことを行っていたら、
なんか無線LANが繋がらなくなってピンチになってました。
とりあえず、まだまだ不安定なんですけど、
会社の同期の助力のおかげでなんとか助かったわけです。ありがとう広島(謎

とまあ、色々とあったのですが、こんなに話題にあふれつつ、昨日の更新ができなかったのは、
そのままお酒会突入となってしまったからです(爆


ちなみに、今日は今日とて先輩とカラオケに行ってきましたです。
これまでの先輩とはまた別の先輩だったりします(笑
新曲に「冒険でしょでしょ?」(涼宮ハルヒの憂鬱OP)はもう入ってるのに、
「ハレ晴レユカイ」(涼宮ハルヒの憂鬱ED)がなかったのはちょっと意外でした。
今現在、ネット上であんなに大はしゃぎしている曲だけに。
まあ、「冒険でしょでしょ?」の方はまんまと歌ってきました(爆


……ああ、ダメです。疲れのせいか文章まとまんない感じ(汗
一言雑記に載せていたさくありSSも、あとがきとタイトルも書いたので、今日載せるつもりだったのですが、
編集中のページがまた漢字塗れの異常事態になってしまいましたので、もうちょっと待っていただきたい。

とにかく、今回の土日は特に何もないはずだったのに、ずいぶんとイベントづくしな休日になってしまいました。
web拍手レスしてあがりたいと思います。



5/12 15:41
>韓流って、下手に手を出すと痛い目見るので注意してください。
>暇があるなら、ここを一読 匿名希望


 ええ!? そんなに怖いんですか!? つーか長っ!?
 1ページ目の途中で断念しちゃいましたが……案外筋通してないんだなぁってことはなんとなく分かりましたです。
 まあ、「韓流スター」がどうとか程度ですし、別にバカにしているわけでもないので、
 別に大丈夫でしょうと楽観しつつ、以後気をつけますです。ご警告どうもでした。


5/12 16:49
>セカチューつまらん、と思った私のために鞠絵でリメイクしてください(ぇ

 「セカチュー」ってなんじゃらほい、って思ったのはないしょのしみつ。
 なりゅーは作品に全く一切全然触れていないで評価のしようもないのですが(苦笑
 まりぃでリメイクって……え? それってつまりラストは、“あの”結末にしろってコトですか!?(汗


5/12 18:05
>hpb体験版\英数字が戻せない.方法 → ファイル保存時に出力漢字コードを「SJIS」にして、保存しないと、
>現在のUTF-8状態だと英数字がUnicodeフォントで表示されるので文字幅がおかしくなったりしまふ…。
>SJISで出力したHTMLをメモ帳で編集すると良いかもしれませヌ。


 ありがとうございます。おかげさまで完全ではなくとも、解決のヒントになりましたです。
 一応、現状は「SJIS」で保存できてるっぽいです。
 ただ、何かまだ失敗してて、作ったばっかのさくありSSのページがイカれてしまいましたが……。_| ̄|○
 でも、メモ帳でいじれるようになる、って……それってなかなかの長期プランだと思うのですが(苦笑



ホームページビルダー・体験版、体験ミニレポート6の2。

とりあえず、ややしこりは残りつつも、最大の問題も解決しましたし、
大分慣れてきたこともあるのですが、やっぱり細かいところが致命傷。
変換ボタンですの再変換ができないのとドラックして簡単に移動させられないのは本当に痛い。
今日いじったトップの更新履歴も、とてつもなくいじりにくかったです(苦笑
そこの形式が変わる可能性が大です。
とりあえず心は別の作成ソフトもいじってみたいと訴えているところです。

ああ、やっぱり文章まとまんない(汗
でもカラオケはご・満・悦でした。( ´∀`)

 

5/15(月)
ホームページビルダー・体験版、体験ミニレポート、たぶん最終章。

使いにくい。使いにくい。とにかく細かいところで不便だ〜(ぇー
細かいところっていうのは、常に付き纏うから油断なりません。
それはSSも同じです。まあ、それは今はどうでもいいから置いておいて。
特に漢字コード、油断するとすぐ勝手に「Unicode」にしようとしやがる。(←やや言葉が乱暴なところに怒りが表現されている)
なりゅーは「SJIS」がいいんだよ! 勝手に直すなぁっ!!
世界共通かなんだか知らんけど……自分の理屈を、特に拒んでる人に押し付けるのはよくない!(ぇ

というわけで、「作成は別ソフトで行いたい」にかなり傾いている現状です。
でも、メモ帳で手打ちしようと誘ってくる人もいたり……。うーむ……。
出費覚悟でも慣れてるフロントページにした方がいいかなぁ……。


えー、そんなこんなで、ホームページビルダーの仕様の所為で、
勝手に漢字塗れにされたので、結局ページ作り直すハメになったさくありSS
一日遅れでSSページのところへ移動させました。
(↑あてつけがましいところに怒りが込められている)
今回は特に修正とかは加えていませんので、
一括で読むために読まずにおいた人や、連載時に訪問していなかった人以外は、
特に読まなくても良いでしょう。

ではでは、後はweb拍手レスだけしておいとましますです。


5/15 21:06
>ビルダーは「かんたん」でしか使ってませんから・・・・アドバイスは「かんたん」を使う!(ノ∀`)

 どなたか存じませんが、アドバイスありがとうございます。
 早速「かんたん」使ってみました。ごちゃごちゃしてて結局「エディターズ」にしてしまいました(苦笑



明日は春歌の誕生日か……。
というか、ぶっちゃけもう今が春歌の誕生日(苦笑
うん、おめでとう。何にもできないけど、おめでとう春歌。


5/16(火)
ポップスを覚えたいと思う。

おそらく、そろそろ高校時代でのカラオケ通い数をオーバーしたであろう今日この頃(ぇー
会社の飲み会のときとかに通じるものが数曲欲しいと思いました。
でも普段慣れ親しんだ相手じゃなく、課長さんとか主任さんとか、
そういう、アニソン歌ったら間違いなく硬直するであろう相手に通じるような?
分からなくても受け入れられる曲。まあ、「万人受け」、「知名度」を重視した曲というのでしょうか?
そーいう曲も、いくつか備えておきたいと思いました。
やっぱ歌える機会があったら歌いたいので。……うん、3年前からは想像もつかなかった台詞だ(爆

しかし、わたしゃポップスって、ほとんどポケビしか歌えんのです。あとなんかの主題歌。
でも、これがまた知名度が低いのか、あんまり受けが良くなかった(泣
まあ「好きな曲歌えば良い」と言いつつ、さすがに分からない曲ばかり歌うと、
しぼんでいく場の空気や、しらけ具合が読み取れるわけで、意外と辛い(苦笑
なりゅーの全力が見たいといっていたセンパイも、
センパイ以外精通している面々集めて全員でアニソン縛りやったら、
「なりゅーはもっと普通の曲を覚えた方がいい」と、今も恐怖に怯えさせちゃいましたから。(笑

そもそも、歌う曲が「好きな曲」なのは第一条件。
なので、現状の上から更に、いくつか好きなポップスの持ち歌を欲したわけであります。
つまり、「好き」で、かつ「ポップス」で、「周りが引かない曲」。

で、そう思い立って、この間「教えて欲しい」と近くの人に伺ってみたのですが……
「○○○は?」と歌手名、グループ言われても、それ自体知らないのだからまずそこから説明してもらわなければならない。
「どういう曲がいいの?」と問われればなんと答えていいか分からなかったり、なかなか問題尽くし。
相手だって、「こっちがどんな曲気に入るか知ってるかも知らないわけで、答えようもない。

そう、「ポップス教えて」という、この質問。
やってみて分かりましたが、実は意外と凶悪な質問なのです。

相手も教えられない。
自分も何を教わりたいか説明できない。
そもそも、どういう回答すればいいのかと(苦笑

ついでに言いますと、なりゅーは意外とメジャーなものを避けて通るひねくれた節があります。
だってほら、3年前から「鞠絵×鈴凛(まりりん)」とか掲げてる人間ですよ(ぇー
案外、人気のものほどフィーリングが会わないと言う難儀な性格……。
全部が全部じゃないですが、よーするにズレてるってことなんでしょう。
その状態で、「自分が気に入る曲」で「知名度あり」(≠知名度高い)を求めると、どうしてもワガママになってしまう……(苦笑

というわけで、まず「どういう回答を求めているか」から考えなきゃいけないというオチでした。
ああ、誰か何とかできる人なぞいないものか……。

などと問題提議したままでweb拍手レスへ。
っていうか、文頭の前フリで終わらす話題が本題になっていた(爆


5/16 19:57
>こんち、しょうまです。 日記からさくありSSへのリンクが切れているのと、
>SSのページの文字コードがUnicode(UTF-8)になってるっぽいですよ。


 ぎゃーーーっっ!? あー、もうっ、ビルダーめぇッ!!
 ども、ご報告感謝します……。( ;-ω-)ノ
 訂正しておきました。これで何とかなってくれれば良いのですが……。



今日は春歌のお誕生日。
昨日も言いましたがお誕生日。
でもなりゅーさんは亞里亞っことそのパパンと、
あとホームページビルダーに構いっきりだったので何もできませんとも、ごめんなさい。
無視してカラオケの話題しちゃってごめんなさい、春歌。

他は他で、しっかりと祝ってるじゃないですか。
ドレスバニーも、どちらも良いです。あと、何気にはるちかじゃないですか!(笑
春歌は和服より洋服の方が好いと思うわたしは邪道でしょうか?
いいえ、「兄上様」です(ぇー

 


5/21(日)
いや、もうなんか色々ありすぎてまとめ切れません(汗

昨日今日と、休日の2日間を使い、泊りがけで出かけてきました。

静岡でイベント(同人のじゃないよ)があるということで、
センパイの誘いで、数人でそこに行って、そのまま静岡で色々とやってきたわけです。
静岡にいるセンパイのお友達さんも合流し、一緒にメイド喫茶とかバーとかオカマバーとか、ほんと色々と回ってきました。
書いてみると簡単ですが、その濃度は壮絶。
しかし、書き深められるほど現状は万全ではないです……。 =■●_ 〜□○ 0

ただ、特にラストのオカマバーはすごかったです。
ショーがあったのですが、クオリティーが半端じゃなく高い。
その店がたまたま良い店だったこともあるんでしょうけど、心に刻み付けられましたよ。

普通、こういう風にイベントを一括に行うと、体力とテンションの都合で、
最後の方がグダグダになって終わっちゃうのがいつものオチなのですが……
しかし、今回は違った! 最後まで楽しめました。
最後の最後、落ちそうだった気力を一気に盛り上げ返されました!
いやー、良い経験させていただきました。相応のお金もぶっ飛びましたが(苦笑
特にグダグダ過ごした時間もなかったのも、個人的に良かったでした。



さて、がらりと変わって次の話題。
先日、熊谷さんのオリジナル知育絵本「あくまのいえをもやせ」を拝読させていただきましたのです。
妹たちではなく、オリジナルのキャラクターを使った作品でしたが、
読んでいて「熊谷さんらしさ」が滲み出て、ところどころでクスリと笑ってしまいいました。
うまく説明できないんですけど、確かに「らしかった」。
……あー、よく「なりゅーさんらしい」って言われるけど、なるほどこういう心境か……(苦笑
熊谷さんの言う通りに、「焼却作戦」の内容そのままでしたが、
それを読後であっても、確かに楽しめるプラスαがあって、ホント、良い。良かった。
さすが熊谷さん、なりゅーの尊敬するクリエイターですっ。


それから電寿さんから、サイトの方針の都合というのでしょうか……。
ご本人のご希望もありまして、リンクを解除することとなりました。
アクセス数が、ただ単に多くあれば良いと思う人もいれば、単純にそうとは考えない人もいる。
そういう見解の相違からくる決断というのでしょうか?
下手に大手サイトに成り上がることは、得るばかりじゃないって、見解が広がりました。
あんま大手って実感ないんですけど(苦笑
あ、似たような理由で張らないでいたこともあるので、納得の上での解除となります。

そういう訳ですので、今後ともひっそりと見守らせていただこうと思います。
いや、今回も雑記内リンク張っちゃいましたけど。その辺はご容赦をば……(苦笑



さてさて、一通りの話題が終わったところで、web拍手レスに行きたいと思います。


5/16 23:21
>カラオケは、有線で流れてて気に入ったのをチェキしていくと芸が広がりますよーbyしょうま

 有線で……って、えーとつまり?(ナニ
 今までそういうことを何もやってこなかったので、意外と一からの説明がないと、
 全く何をしていいのか皆目見当つかない状況であります、申し訳ない(苦笑


5/16 23:40
>「ハレ晴レ愉快」を歌えばいいかと思います

 ハピマテも恐らくアウトだというのにですか?(苦笑
 オリコンにランクイン=知名度と直結させられないから、この問題は難しいのです……。


5/18 3:04
>そんななりゅーさんに「NO PLAN」と「マイナスターズ」。受ける上に割と万人向けでした!<Tあにぃ

 おお、これは有益な情報です、サンクス!
 「マイナスターズ」は知らんのですが、「NO PLAN」って、「内村プロデュース」のアレですよね?
 後は歌えるかどうかの問題ですが……その辺くらいは何とかしてみようと思いまふ。



普段やらないことをするって言うのは、いい経験になります。
確かに楽しかった。
楽しくはあったけれど……出費も時間も多大に掛かるのはシリアスプロブレムです。( ;-ω-)

木曜日も木曜日で、新人歓迎の先行歓迎カラオケパーティーをやってきたので、
創作時間と財政状況が好ましくない状況……。
まあ、自分でちゃんと納得して参加しているので後悔はないです。
が、、何とかするのなら「今後」次第という状況なのです。

……そうなると、予定していた「杜の奇跡」行きも怪しくなってきました……(汗

 


5/22(月)
瑯さんの所で精神年齢鑑定なんて面白そうなことをやっていたので、便乗してみることにしました。
こういうネタは鮮度が命ですからね


鑑定結果
あなたの精神年齢は45歳です
あなたの精神はかなり『中年』です。一人前の大人です。威厳が感じられるようになってきましたが、寄る年波のせいで今まで絶対しなかった失敗や間違いをしてしまい、自信喪失してしまうかもしれません。失敗してもそれは歳のせいですのであまり落ち込まないように。


実際の年齢との差22歳
あなたは実際の年齢よりかなり大人です。周りの人からもよいお父(母)さん役として親しまれていることでしょう。ただ、同年代の人とはしばしば話があわなくなったりしてしまうでしょう。

幼稚度48%
あなたは小学校中学年並みの幼稚さを持っています。がんばって一人でなんでもできるようになりましょう。

大人度57%
あなたはなかなかの大人です。冷静さもあり、精神的も発達してきています。

ご老人度69%
あなたは70歳のご老人なみにおじいちゃん(おばあちゃん)っぽさがあります。こうなったからにはのんびり人生を楽しみましょう。

あなたとお友達になれそうな人
車寅次郎
ちびまる子ちゃん


総合的な精神年齢を詳しく見てみると、幼稚度、大人度、ご老人度にわけることができます。例えば、幼稚度と大人度がともに高かったりすることがあります。これは、幼さも持ち合わせていてしかも大人っぽい一面もある人、ということになります。精神年齢は年寄りなのに幼稚度が高いということもあります。これは頑固でワガママなおじいちゃんに当てはまります。大人度は高ければ高いほどよく、逆にご老人度は低ければ低いほどよく、幼稚度は15%前後なのが、活発で頼りになる理想的な人です。
また、『お友達になれそうな人』とは、精神年齢や幼稚度などがあなたと似ている人です。
これを期に、自分を見直してみてはいかがでしょうか?




そうか、最近ドジっ子になってきたと思ったら、寄る年波のせいだったのか!!(ぇー
とりあえずおせんべいは好きです、高めだからあんま買わないだけで。
にしても……全体的に幼稚も大人も老人も高く感じるのはどうしよう?(苦笑
要するにあれですか? なりゅーはロクでもない人間ってコトですか? じーざすっ。
見直してるよ、見直してる最中だよっ……くそぅっ、ちくしょーっ……。_| ̄|○



そんな訳で、簡易でしたがこの辺で。
こういうネタは、簡単な割にうまい感じにネタとして埋まるので、逆に申し訳なくなります(苦笑

それでは高齢の恒例のweb拍手レス〜。
恒例でいられることは素敵なことです、みんなありがとー。ヽ( ´∀`)ノ


5/21 16:11
>FUNK FUJIYAMAとか歌うとウケますよ 燦那崋陀

 まだまだ続きますか、カラオケ話題! わっほうっ。
 やっぱりサイトの力ってすごいですね。
 それで……えーっと、……え? それはどういうユニットなのでしょうか?(歌です


5/21 21:53
>店とかで流れてる奴です<有線放送>私はBOOK OFFとかで流れてる奴をチェキで
>あと、懐メロに走るというのも一手ですよ。byしょうま

 ああー、なるほど、成歩道。アレね。
 確かにアレのお陰で「うえきの法則」の第四期EDを聞くことができましたからなかなか侮れないです(ぇ
 懐メロは……うん、曲名聞くだけでも何とかできるかも。
 すごく有益情報なですた。どうもありがとうございますっ!


5/22 0:27
>普通の曲……立派な歌手が歌うアニソンはどうなのでしょうか?
>またはメジャーなアニソンは……宇宙戦艦ヤマト、愛を取り戻せ(北斗の拳)、アタックNO1等


 まだまだ続くご意見感謝いたしますっ。
 まあ、要するに「普通の曲に見せかけて実はアニメ主題歌」ってヤツですかね?
 それは合格ラインです。意外とそれで賄っています。
 問題は、それでアニメの画面が出てしまうとアウトというところです(苦笑
 あと、メジャーなアニソンって、確かにアニソンでありつつ引かれない利点がありますからね。
 でも意外とツボにこないのが欠点だという罠(汗
 わがまま言える立場じゃないんですけどねぇ……。



とりあえず、部分部分に色付けして見易くしようと思ったら、
ホームページビルダーの仕様のせいか、いきなり壁に当たって、思いの外てこづってしまいましたとも。
うーん、慣れてないだけなのかな……?
とにかく、余裕ができたら別のも探してみよ……。

 


5/28(日)
今日は「杜の奇跡」の日でしたが、もろもろの都合でやっぱり中止と相成りました、残念。
とにかく、片道4時間と18,000円は痛かったのです……。( ;-ω-)ノ
で、↑のようなことを、そういえばすっかり忘れていたから追記しました(苦笑
文頭に追記。追記としては間違ってる気がするけど、「追加」して「記した」からとにかく追記(爆



土曜日は普通にPCつける余裕すらありませんでした。
みなさまお久しぶりでございます(苦笑
でももうちょっとだけ止めるかも……。


さて、昨日、土曜日はなんだか色々やってきました。
お昼から、前もって予定してた、先輩プロデュースのみんなでゲーム大会したり、
その後、急遽飲みに参加させてもらったり、更にその後、0時から閉店ギリギリまでカラオケで歌ったり。
概要を並べるとこんな感じでした。

前日の金曜日に懐かしいお方とメッセでお話ししたり、夜更かしてなんやかんややってて、
そのお陰でいつも以上に遅く起きてしまって、
髪切りに行きたかったので、それこなしてたらノートPCつける余裕すらありませんでした(苦笑

いやー、まあ一時感情的になってしまいましたけど、楽しかったです。
負けて悔しがるならともかく、勝って悔しがるってなかなかないシチュエーションですよ、ええ。(でも深く語らない

カラオケは、メンバー的にポップスなレパートリーでなんとかしなきゃいけない状況でしたが、
最近の努力の賜物か、なんとか乗り切れました。
まあ、倖田來未だからうまくカモフラージュできるだろうと歌ったら、
「どうせなりゅーの歌うものだから」という理由でアニソンと見抜かれてしまいましたが、チクショー!!( T□T)
(つーか、歌好いてるだけでそのアニメは見てなかったんですが。)
でもあれよ。逆に言えば、「どうせなりゅー」って思われなきゃ見抜かれなかった状況でしたので、
普通に歌えそうなのが分かっただけでも儲けものですし、
じゃあどうせそう思うならって口実で、ドサクサに「ハレ晴レユカイ」歌ったし(ぇー

でも……ラストのラストで、「北へ。」で盛り上げた先輩には感服いたしました。
もー、いろんな意味で感動した。
自分が小さいと感じたし、「ノリ」というものの真意を教えられたと思いました。


今日もカラオケについて語ったところで、web拍手レス in KARAOKE(爆
ああ、今回もみんな優しいです……。( つ∀T)


5/24 12:41
>「スピッツ」の曲なら年配の方も知っているでしょうし、覚えやすいと思います

 まずなりゅー知らないでした(ぎゃふん
 いや、まあ、サビくらいなら聞いたことはあるので、言いたいことはわかります。
 ともあれ、貴重なご意見ありがとうございました!


5/25 2:00
>FUNK FUJIYAMAは米米CLUBの曲ですよ 燦那崋陀

 たびたびありがとうございました。ええ、調べるまで知りませんでしたとも(苦笑
 とりあえず試聴しようと思ったら、なんだか新しいプレイヤーがダウンロードされたりしましたです。
 音楽事情も色々あるんですなぁ……。



最後に……えーっと、普段こおいう話題は出さないなりゅーですが、
あまりに引っ掛かるところが大き過ぎてとうとう反応せずにいられませんでした。
たまたま情報系サイト(?)で見つけたPCゲームメイドさんと大きな剣
 注)一応18歳以上のオトナの方以外は気をつけてください。

大剣大好きで、
メイドには何かと思うところがあって、
しかもメインヒロインの名前が咲耶と来たもんだ。
これ反応するなって方が無理でしょ!!(爆

ああ、大きな剣は良いのう……。かあいい女子がぶん回すミスマッチ、ギャップは尚ええのう……。




トップページ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送