「ウ・・・ソ・・・だよ・・・・」





「なんで?なんで誰もなにも言ってくれないの??」





「そんなこと・・・・・あるハズないじゃん・・・・」





「この前まで元気だったのに・・・・・・」





「どうしてえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」





















 

狂喜乱舞















ー3週間前・・・。

「なに??仕事が溜まってるんだ。それじゃ今日のデートは中止だね。

ううん。可憐は大丈夫です。それより会社の信用は第一だもんね!

だから早く終わらせて、今まで通りデートしようね!!咲耶ちゃん」


・・・今まで通りって言っても咲耶ちゃんは社会人だから大変だけど。

可憐ももうすぐ働けるんだけどな。咲耶ちゃんと同じとこで働きたいよ。





「・・・仕事終わりました?え!今すぐ会いたいって・・・大丈夫なんですか!?

勿論、可憐も会いたいです。それじゃ、いつもの場所で10時に」






「あ!!咲耶ちゃん、こっちです。・・・なんですか?その袋。夜食??

そっか。お仕事大変だもんね!!それにしてもよく食べるなぁ。

へぇ〜、冬は食欲旺盛なんですか。冬眠するみたいですね。

え!?実際眠気も凄いの??疲れてるのかなぁ・・・?

咲耶ちゃんも知らないんだ?あんまり無理はしないでね」





・・・それにしても今日の咲耶ちゃんは凄かったな。

可憐少し驚いちゃった。可憐と話してる時でも食べてるんだもん。





それから1週間が経過しました。そろそろ咲耶ちゃんとデートしたいなぁ。

でも都合よく行かないのが人生だよね。電話も控えてる方だし。

そんなことを考えてたら電話が・・・

咲耶ちゃん!!・・・と思ったら。





「可憐ちゃんですか?ワタクシです。急にすみません。

咲耶ちゃんのことについてちょっと」






聞けば咲耶ちゃんは会社を無断欠勤してるって言うじゃないですか。

そんなわけないから、可憐、心当たりないって言いました。

だって咲耶ちゃん言ってました。





いつか金銭面で負担にならないくらい余裕が出来たら

静かに2人で一緒に住もうって

あの時は可憐、涙が出るくらい嬉しかったんです。





咲耶ちゃんが会社を無断欠勤してからさらに1週間が経ちました。

どうやらまだ、咲耶ちゃんは無断欠勤してるらしいです。

でも可憐は信じません。そんなのは咲耶ちゃんじゃないから。

きっと誰かが流した噂に過ぎないんです。

だから思い切って可憐、咲耶ちゃんのお家に行ってみることにしました。






「ただいま留守にしております!ご用件のある方はピーという発信音の後に・・・」

いつもの声。いきなりじゃ、やっぱりびっくりしちゃうだろうから

可憐、電話をすることにしたんだけど・・・。留守電。

でも大丈夫!メッセージを録音して、咲耶ちゃんのお家に向かいました。





「カレンノアイスルサクヤチャンヘ・・・

カレンハシンジルヨ!タトエセカイヂュウノダレモガサクヤチャンヲシンジナクテモ

カレンダケハイツデモサクヤチャンノミカタダカラ。

アンシンシテネ!!イマカラソッチニイクネ」





咲耶ちゃんのお家の周りには人でいっぱいでした。

その中には知ってる顔があった気がします。

でも可憐、よく覚えていません。

なぜなら咲耶ちゃんが





血だらけでーーーー






床にーーーー





倒れていたからーーーー












咲耶ちゃんは救急車で運ばれていきました。

自殺未遂を起こしたそうです。

そんなの可憐、信じません。

あの咲耶ちゃんが・・・自殺?考えられません!!

お医者様がなにか言っています。





ーートウキウツビョウーーナニソレ??





咲耶ちゃんが病気??そんなことありえない!!

咲耶ちゃん、目を覚ましてよ!

お願い・・・咲耶ちゃん。その目を開けて笑ってよ・・・。

ねえってば!!!!





え?え!?なに?千影ちゃん。

春歌ちゃんも・・・首を横に振っちゃって。

花穂ちゃんたち・・・なに泣いてるの??縁起悪いなぁ・・・。

現実を見た方がいい??鈴凛ちゃんまでなに言うの?

だってまだ咲耶ちゃんは生きてる!





イキテルノニ・・・ツメタイヨ?サクヤチャン。

ツメタインジャナイカ、カレンのテガツメタインダネ。

ソウダヨネ!ウン、キットソウ。





誰かそうだよって言ってよーーーーーーーーーー!!!











                                       Fin






 


あとがき

ども!月星です。ここでは初めましてですかね(笑)

リハビリのつもりで書いたダークSSです。

ダークでよく見る可x咲を扱ったら書きやすいことこの上ない(笑)

今回は思いっきりバッドエンドにして見ました。

咲耶は死んじゃったり、可憐は精神が壊れちゃったりで

書いた本人もダークだなぁ・・・(笑)と思わざるを得なかったり。

リハビリになれたんでしょうかね、果たして。

それでは、楽しんで(?)いただけたら幸いです。


なりゅーの感想

リアルです……リアル過ぎてある意味で怖いダークです(苦笑
仕事のトラブルや鬱病など、妙にリアルで、だからこそ「怖さ」を上手く与えているのだと感じました。

現実を受け入れようとしない可憐……
これは結構ありそうなパターンではありますが、
でもこれ、可憐(主役)は一切悪くはないんですよね。
だからなのか……いや、他とは違う不思議な印象を受けるダークSSでした。

でも、かれさく……というより、可憐でダークが多いだけなんじゃないですか?(苦笑


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