今日は、衛と四葉以外は外出していない日です。
そんな日に、物語りはここ、意味もなく「昭和枯れすすき」という年齢にも部屋にも合わない曲が流れている、四葉の部屋でおきました・・・・。
四葉の悩殺的な授業??
コンコンと、ドアをノックした。
そのドアには、「四葉のプライベートなおヘヤ」と書かれていた。
「はい、入ってくださいデス♥」
「じゃあ、おじゃまします。」
衛は、四葉の返事を聞いてドアを開けた。
「四葉の英語教室にようこそデス♪」
四葉は、伊達メガネをかけ、髪をピンで留めずストレートにして、服は、何の意味もなく、学校のブレザーを着てました。
ようするに、委員長っぽい服装です。
つい先日、英語の抜き打ちテストが衛を襲いました。必死の抵抗も虚しく、結果は惨敗だったと。
あまりの点数に落ち込んでいた衛に、四葉は、
「英語なら、四葉は本場でイッパイ知ってマスよ。四葉がシッカリバッチリに、教えてあげるデス♪それから衛チャマをチェキデス!」
と誘われた訳で、何か引っかかったものの、衛は藁にもすがる思いで、四葉に頼んだということです。
因みに四葉は、衛を自分に振り向かせる絶好のチャンスだと思っただけですが・・・。
「じゃあ早速始めるデス♥まずは、保健からデス♥」
「いや英語でしょ!?ていうか何で語尾に一々ハートマーク付けて喋ってるのさ!?」
「細かいことは気にしたら負けデスよ。」
「・・・・・・・例えばその服装とか・・・?」
「萌えまセンか♪」
「一人称がボクで男の子っぽいけど、それでも女の子だから・・。」
「チッ・・・・」
「・・・・なんか今怖いセリフが聞こえた気が・・・。」
「気のせいでゴザルデスよ♥」
「いや、口調変わってるし・・。」
「とにかく、英語で構いませんから、さっさと勉強に移るデス。」
「そっちが勝手に脱線したんじゃ・・・。」
「いいから、するデス!」
四葉が、伊達メガネを光らせて言いました。
「今から四葉言う英語に日本語で構いませんからで答えてくだサイ。ヒアリングの問題デス。」
「うん、わかった。」
衛は、真剣に頷きました。
(クフフッ。やっぱりカッコイイデスね、衛チャマは♥)
まあ、四葉は不埒なことを考えているんですけど・・・。
「ええと、では問題デ〜ス♪」
衛は、四葉の声に耳を傾けました。
「〜〜〜〜〜〜〜〜(早口でなんか難しい英語)」
「・・・・・・え〜〜〜っと、四葉ちゃん?」
「ブッブーデス。残念デスね。あとそれから、ここでは委員長と呼ぶデス!」
「今のが答えじゃないから。それから何で、委員長とかマニアックな呼び方を望んでるのさ・・・。せめて先生とかさ・・。」
「いいんデス!一番オトコ受けのイイのは、委員長だからなんデスから!!」
「・・・・この家に男の子なんていないし・・。しかもそんなの、一部のマニアにしか受けないし・・・。」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「で、何デスか?衛チャマ♪」
「無理矢理話題を変えないでよ、四葉ちゃん!」
「だから、委員長って呼ぶデス!」
「分かったよ、もう・・・・・・・委員長?」
「はい、何でデスか?衛チャマ♥」
「ボク、仮にも英語苦手だから、もうちょっと簡単な問題を出して欲しいかな?って思うんだけど・・。」
「そんな甘えていては勉強にはなりまセンデスよ!!」
「そんなこと言われても・・・・。」
「フフン♪それでは特別にスペシャルイージーな問題にしてあげるデス。」
(※作者の英語の成績が芳しくない為、英語は書きません。ご了承ください。・・・ていうかそれぐらい勉強しろ、自分。)
「良かった・・。ありがとう、四葉ちゃん。」
「そんな〜〜、四葉と衛チャマの仲じゃないデスか♥」
四葉は親指を立てて、八重歯を輝かせて、にっこりと笑いました。
衛はそれに妙な不安を覚えましたが、無視しました。
「では簡単な問題デス。〜〜〜〜〜〜(文章は簡単になったけど、早口で聞き取りにくい英語)。これを訳してください♥」
「分かるか!」
「ワガママばっかり言ってては、上達はしないデスよ!」
「ワガママじゃなくて、いきなり難しい問題出されても、どうしようもないよ!?」
「大丈夫デス。四葉は委員長デスから!」
「・・・・委員長になんの関係があるの・・・?」
「フフフッ・・。委員長の7割は、正しさと真面目さで出来ているのデス。」
「その、薬品みたいな理屈はなにさ!?それから、あと3割は!?」
「メガネっこ成分デス♥」
「・・・・・それもう四葉ちゃん関係ないやんか・・。」
と、なぜか関西弁でツッコミをいれた、呆れている衛。
このままじゃ委員長談議だけで終わりそうなので、話を戻すことにしました。
「あのさ、せめてゆっくり言ってくれない!?」
「ゆっくり簡単なのを言えばいいんデスか?」
「そういうこと。」
「分かりましたデス。他ならぬ衛チャマの頼みデスから。
じゃあ、次の問題は、〜〜〜〜〜〜(ゆっくり言っている英語)デス。頑張ってくだサイ!!」
衛は、簡単になったはずだと信じて、考えましたがまったく分からないようです。
1分経過
「ごめん・・・・分かんないや・・・。」
「ああ、残念デス。では答えを言うデスね♥」
「うん。」
「答えは、"ボクは、四葉様のことがあまりにも好きすぎて夜も眠らずに困っている"デスよ♥」
「なに、その明らかに妄想じみた文章!ていうか一人称はボク限定!?しかも様付け!?」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「じゃあ、次の問題デスよ。」
「また無視かよ!」
「トニモカクニモ、次の問題に行くデス!!」
「・・・・・。」
四葉に勉強を頼んだのは間違いだったと今更気付いた、衛でした。
「・・・・せめてゆっくり言ってよ・・。」
「任せるデス♥」
(大丈夫かな〜・・・。)
衛の心配を他所に、四葉は問題を考えました。
「次の問題は、〜〜〜〜〜〜〜〜(ゆっくりではあるが、絶対に中高校では習わないようなレベルの英語)」
ぐはっ!!
「どうかしたデスか?衛チャマ」
「なんか、明らかにハイレベルな問題な気がしたんだけど・・・。」
そう言って、衛はまた「う〜〜ん」と唸りながら考え込みました。
すると、四葉は衛に見える位置に座り、短いスカートから見える足を組みました。
まあ、四葉はどちらかと言えば、美人でなく可愛い部類に入りますが、それでも色っぽい雰囲気は出していました。
(クフフッ。これで衛チャマを悩殺デスね♥)
四葉は衛を、"悩殺する"という無謀な計画を立ててました。
そして、悩殺のスペシャリストである咲耶に頼んで、『これさえ知れば男を(ひょっとしたら同性の子も?)悩殺できるマル秘攻略本』というのを借りたというわけです。
四葉は、ずっと30秒ごとぐらいに足を組み替えているんですが、衛は一応足を見てはいますが無反応でした。
(やっぱり、女の子相手じゃ意味無いんデスか・・・。)
その時、いきなり衛が考えを口にした。
「ええと、〜〜〜〜〜〜(とにかく間違った答え。)」
「Oh、残念ながら違いマスね・・。」
「そう・・・。」
自信があったのか、ヤケに落ち込む衛。
(チャンスデス♪)
「今ここにつけ込めば」とか考えて、四葉は早速作戦の続きをしました。
「クフフフフフッ。衛チャマ♪大丈夫デスよ♥」
なぜか、ブレザーのボタン第一と第二ボタンを外して、衛に近づきました。
「よっ、四葉ちゃん!?」
衛はいくら同性でも、可愛い女の子に言い寄られることに免疫が出来ておらず、赤面して視線を外しました。しかし四葉は、それを分かっててやっており、あえて姿勢を屈めて、口を耳元に持ってきました。
「委員長って言って下さい♥」
「そんなことはどうでも良くて・・、えっと・・・、なんでこんなに接近してるの!」
「もう問題を間違えないように、聞き取りやすい位置に来ているだけデス♥」
「いや、さっきの位置からでも十分聞こえてるから!」
「遠慮しなくてもいいデス♥」
衛の話をまったく聞いちゃいない四葉は、衛が座っている椅子の後ろへ回り、抱きつきました。
ついでに、衛の背中に胸を押し当てました。
「チェキチェキチェキデスよ、衛チャマ♪」
もう会話になっていません。
(なんか、よく分かんないけど・・、逃げなきゃいけない気がする・・!)
衛は、四葉を振り切り、ドアへ走りました。
しかし、無駄な努力でした。
「あれっ?!開かない。よつっ・・・・じゃなかった、委員長!?」
「クッフッフ!さっき衛チャマが悩みこんでる最中に、鍵を掛けさせて貰ったデス。これも勉強に集中するためデスよ♥」
いくらドアを叩いても、今日、姉妹たちは皆出かけてしまっている為、助けなんか来るわけも無く。
四葉は、再び衛に近付いて来ました。
「衛チャマ・・・、答えを教えてあげるデスよ♪」
「いや、結局勉強は!?」
「ゲンザイシンコウケイでヤッるじゃないデスか。」
衛は後ずさりをしていましたが、躓いて転んでしまいました。
そこへチャンスとばかりに、四葉が乗っかって来ました。
「うっわ!四葉ちゃん、どいて〜〜!」
「四葉じゃなくてありません、委員長デス」
「じゃあ委員長どいて〜。さっき出された問題の答えを調べるからさ〜〜・・・。」
「調べなくても教えてあげるデスよ♪さっきの答えはデスね、"ああ、どうかボクを食べてください。"デス。」
「そんな英語使うかーーー!!!」
「・・・・使うかも知れないじゃないデスか!」
「逆ギレされても困るんだけど・・・。」
「さて、次の問題デス♥」
「いや、もういいから。」
「まだ終わりまセンよ♪まだ50分たってませんし!」
「なんで学校の授業時間に合わせるの!?」
「じゃ、次こそ保健デスね♥」
「また無視か!しかも科目変えちゃってるし!」
「そんなこと気にしちゃ駄目デスよ。」
そして、英語の勉強はそこで終わりましたとさ。
おしまい
恒例に成りつつあるいらない「おまけ」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・衛チャマ?」
四葉は、いきなり黙った衛を不思議に思い、声をかけました。
「・・・・四葉ちゃん。知ってる?」
「ナニをデスか?」
「委員長ってさ、意外とマゾが多いんだってね・・・。」
「ハイ?」
「いや、どうせ逃げれないならさあ、受けより攻めの方がいいかなって・・・・。」
衛の目が怪しく光ってます。
「さっきから、ずっと誘ってたし。勉強もちゃんと教えてくれないから、ちょっとぐらいお仕置きが必要かな〜と思ったりして♥」
「フェエエエ!?」
そう四葉が声を上げた瞬間、あっという間に衛に組み伏せられました。
衛の方が、力があるから当然ですが。
「チョット、待ってください!?衛チャマ!」
「なに?」
「四葉は、委員長ですよ!?」
「うん、だから?」
「委員長に逆らっちゃいけないデス!」
「そんな理屈は、おんなじ委員に入ってる人にしか効かないよ♪」
「さっきから、四葉のセリフの語尾を真似しないでくだサイ!」
「あははははっ。」
「笑わないでくだサイ・・・・・。」
四葉は、等々泣き出しました。
そして何かを思い出したか、衛に顔を見ました。
「・・・・お仕置きってなんデス・・・・。」
「う〜〜〜ん・・・、やっぱり〜。」
「ヤッパリ?」
衛の笑顔は、非常にさわやかです。
「マゾには、サドじゃない♥」
「チェキーーーー!」
こうして四葉への、衛先生の授業は6時間目まで続いたそうです。
何と言いますか・・・終わっちまえ!
作者のあとがき
なんていうか・・・粗っ!?
文章も支離滅裂としてるし・・・、
情景がどこまで伝わるものなのか、よく分かんない話になっちゃいましたね(苦笑
因みに、おまけの衛は、書いた本人が言うのもなんですが、赤の他人な気がしますね(汗
その後の四葉さんが、どんなことをされたのかは・・・、皆々様のご想像にお任せしておきます
では、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
なりゅーの感想
冬太郎さんからのよつまもギャグモノでした!
委員長やら四葉様とか、四葉のすっとんきょうっぷりや微妙にズレてるところなど、
ギャグとしての四葉を上手く描けていたかと思います!
全然悩殺されない四葉の色気(?)は素敵です(笑
最後の最後で逆転負けを帰すところなんか、特に四葉らしいですね(爆
ご本人が気にするほど、情景は分からなくはなかったですし、
内容も破綻するなんてことなく、最低限以上はまとめられていたかと思いますよ(笑
このあとの四葉は、懲らしめられる程度にくすぐられたりなど、
ほのぼの展開で終わったことにします(ぇー
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