今日は特別な日
今日は四葉ちゃんの誕生日
だから花穂、四葉ちゃんに花穂の育てたお花をプレゼントするの。

「待っててね、四葉ちゃん!」

花穂はそう言ってプレゼントのお花の鉢を持って
四葉ちゃんのお家まで向かったの。












プレゼントの花とプレゼントの代わり














「でも間に合って良かった〜」

もしかしたら間に合わないかも、
花穂、そう何度も思ったの。
だけど、昨日やっとプレゼントのお花のつぼみが開いてくれた。
えへへ・・・花穂の気持ちが通じたのかな?

「これ見たら、四葉ちゃん喜んでくれるかな〜?」

このお花は花穂が一生懸命気持ちを込めて育てたんだ。
四葉ちゃんに喜んでもらう為に。
そんな花穂の気持ちが通じたのかな?
このお花、今までで一番綺麗に咲いてる様に見える。
花穂はそんな事を考えながら四葉ちゃんのお家へ急いだの。






もうすぐ四葉ちゃんのお家。
花穂は早く四葉ちゃんにこの花を届けたくて
心の中でウズウズしちゃってたの。
四葉ちゃん、花穂のプレゼント喜んでくれるといいな〜。
この横断歩道を渡ればすぐ四葉ちゃんのお家が見える。
もうすぐ四葉ちゃんにお花を渡せる。

「あ!」

花穂がそう思っていたら信号の青い所がピカピカ光りだしたの。

「い、急いで渡らなきゃ!」

花穂、四葉ちゃんに早くこの花を届けたかったから
横断歩道を一気に駆け抜け様としたの。
別に車も来ていないし大丈夫だからって。
でも・・・

「このお花、早く四葉ちゃんに・・・あッ!!」

・・・その時、花穂の目の前の景色が傾いたの。
すぐに分かった・・・また転んだんだって・・・。
でも、そんな事よりお花が・・・






     ガシャーン










     ピンポーン


「どなたデスか?」


     ガチャ


「うっ・・・うっ・・・」
「か、花穂ちゃん!?」
「うっ・・うっ・・・」
「どどど如何したんデスか!?」
「ふぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・」






「そうデスか・・・」
「ごめんね・・・折角、四葉ちゃんの誕生日プレゼントにって・・・花穂の育てたお花をプレゼントしようと思ってたのに・・・」

でも、そのお花は花穂が転んだ所為でダメになっちゃた・・・。
折角育てたのに・・・。
四葉ちゃんの為にって、頑張って育てたのに・・・

「元気を出して下サイ」
「でも・・・でも・・・花穂が転んだから・・・花穂がドジだから・・・」

どうして花穂こんなにドジなんだろう・・・。

「花穂ちゃん、四葉はその気持ちだけで十分デス」
「でも・・・花穂、もう四葉ちゃんになんにもプレゼントできなくなっちゃった・・・」

この日の為にって育てたのに・・・。
今までで一番綺麗に咲いてくれたのに・・・。

「花穂ちゃん・・・」
「ごめんね・・・折角の誕生日なのに・・・花穂なんにもあげられなくなっちゃった・・・」

花穂はそのままもう一度泣きそうな気分になっちゃったの。

「・・・だったら」

でも、その時・・・

「・・・だったら代わりにコレを貰いマスね・・・」

四葉ちゃんがそう言いながら・・・

「ふぇ・・・―――」

四葉ちゃんの顔が花穂に物凄く近づいて来たの・・・。



突然の事で花穂には何が起こったかすぐに分からなかった・・・
そして何が起きてるのか分かった瞬間、 花穂のお胸は物凄い速さでドキドキし始めたの。

「・・・最高のバースデープレゼント・・・ありがとうございマシタ・・・」

四葉ちゃんは花穂から離れてそう言ってきたの。
その間も花穂のお胸は物凄い速さでドキドキし続けてる。

「よ、四葉ちゃん!? か、代わりって・・・」

だって四葉ちゃんが代わりに貰ったプレゼントって・・・

「・・・か、花穂のキス・・・!?」

・・・だったんだもん・・・。

「ムフフ・・・花穂ちゃんのお口は柔らかくてトテモ気持ち良かったデス」
「ふぇッ!? あ、よ、四葉ちゃん!?」

四葉ちゃんがそんな事言うから花穂、更にドキドキしちゃった・・・。
でも・・・

「だ、ダメだよ四葉ちゃん・・・!」
「チェキ?」
「だって今日は四葉ちゃんの誕生日なのに・・・」

四葉ちゃんがプレゼントを貰う立場なのに・・・

「・・・花穂がプレゼント貰っちゃった・・・」












花穂達は今、庭に来ています。
よく分かんないけど四葉ちゃんがここに行くって突然言い出したから・・・。

「はい・・・」
「どうもアリガトウございマシタ」

花穂は四葉ちゃんに頼まれてダメになったプレゼントのお花を四葉ちゃんに渡したの。

「どうするの?」
「そんなの決まってマス! 四葉の家の庭に埋め直すんデス!」
「あ!」

そうか、そうすればよかったんだ!
ダメになったって言っても鉢が割れただけだし、よく見るとお花はほとんど無傷。
花穂、プレゼントをダメにしたと思って全然気づかなかった。
あ〜ん、花穂、やっぱりドジなんだ〜。

「では・・・」

そう言って四葉ちゃんはシャベルを使って穴を掘り始めたの。
だから花穂も手伝おうと思ってシャベルを持って四葉ちゃんと一緒に穴を掘り始めたんだ。






「ごめんねお花さん。 花穂、もう少しでお花さんの事、本当にダメにしちゃうとこだったね」

お花を庭に埋め直してから花穂はお花さんにそう言いました。
だって、こんなに綺麗に咲いてるのに花穂のドジの所為で本当にダメにしちゃうとこだったんだから。



「綺麗デスね・・・」

四葉ちゃんが花穂の横でそう呟いたの。
「ホント!?」
「ホントデス! こんなに綺麗な花を貰えて、四葉とても嬉しいデスよ!」

四葉ちゃんに喜んでもらえた!
そう思うと花穂うれしくなっちゃった。
だからこのお花を四葉ちゃんにあげれてホントに良かったって思ったの!












「そうなると・・・さっきの代わりは貰わなくても良かった事になりマスね」
「ふぇ!?」

そ、そうだった!
花穂、さっき四葉ちゃんと・・・!
お花の事ですっかり忘れてた・・・。

「アハハハハ・・・すみません、四葉、早トチリしてしまいマシタね・・・」

四葉ちゃんは笑ってそう言ってたの。
でも、花穂は・・・嬉しかったな・・・

・・・・・・。

「ねえ、四葉ちゃん・・・」
「なんデスか?」
「・・・あれは四葉ちゃんからしたから四葉ちゃんが花穂にプレゼントした事になるんだよ!」
「チェキ!? そ、そうなんデスか!?」

花穂もよく分からないけどそう言う事にしておこう。
だって・・・―――

「だから・・・こうすれば花穂からのプレゼントになるの・・・」
「え! 花穂ちゃ・・・―――」

―――・・・お花の事のお礼も兼ねて、四葉ちゃんにきちんとプレゼントしたかったんだもん・・・。

花穂のキスを・・・。



あとがき

SS書き始めてそんなに間もない時に四葉の誕生日が来たという事で、
ちょっとチャレンジしてみたBDSSです。
はい、四葉のBDSSに。
・・・なのに花穂視点で・・・
ダメじゃん!!
でもこの話、ネタ的には花穂視点じゃなきゃいけないし、 その上花穂がプレゼントする側じゃなきゃいけないし。
・・・まあ、確かに相手は誰でも良さそうだけど・・・。
どうでもいい話ですけど、この話を書く直前に四葉の最も残虐な話、 通称“いもよつ”を書き終えました。(変な名前だ・・・)
まあ、全くもってどうでもいい事ですね。
とにかく四葉誕生日おめでとう。



更新履歴

H15・6/18:試作型完成
H15・6/21:完成
H15・8/6:修正
H15・11/24:また修正


 

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