隠しSS1:『ハッピーエンドを希望』
主な登場人物:鈴凛、鞠絵、四葉
ジャンル:よく分かりません。
隠した理由:ボツネタだから


「ねえ、四葉ちゃん・・・」
「何デスか?」
「普通、女の子にキスされたらどう思う?」
「・・・それは、相手によりマスね。
 その男の子がその女の子の事を好きなら嬉しいと思いマスよ」
「・・・ゴメン、質問が悪かった」
「チェキ?」
「女の子が女の子にキスされたら・・・普通、どう思う?」
「チェキッ!!? ・・・そ、それは・・・!」
「・・・」
「・・・ホッペタとかオデコとかに・・デスか?」
「ううん、口に・・・」
「・・・・・・・・」
「四葉ちゃん?」
「ス、スミマセン・・・。
 やっぱり・・・キモチワルイと思うんじゃ・・・ないデスか?」
「・・・だよね」
「そうデス、そう言う風に思わないなら、その人は”ヘンタイさん”デス」
「・・・やっぱり、そう言う風に思うのが普通なんだよね。
 ゴメンね、ヘンな事聞いちゃって」
「いえ、でもどうしてソンナ事を?」
「・・・なんとなく」
「そ、そうデスか・・・」
「はぁ・・・」






「だったらアタシは“ヘンタイさん”なのかなぁ・・?」












ハッピーエンドを希望














「やっほー、鞠絵ちゃん」
「鈴凛ちゃん!?」
「元気にしてた?」
「・・・・」
「あのさ、今日外出許可出てるんだって?
 よかったらさ、一緒に散歩しない?」
「あの・・・」
「ほらほら、早くして」
「えっ・・あ、鈴凛ちゃん・・・」












「あー、風が気持ちいいねぇ」
「・・・・・・」
「そうそう、これ見て、新しく作った・・・」
「・・どうしてですか?」
「え?」
「・・どうして来てくれたんですか?」
「どうして、ってアタシ達姉妹でしょ? 当然じゃない!」
「とぼけないで下さい!」
「・・何が?」
「何が、って・・・、だってわたくし、鈴凛ちゃんに・・・
 ・・・その・・してしまったんですよ」
「・・・・・・」
「・・・・キス・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・そうだったね」
「そうだったね、じゃないです!」
「・・・」
「なんで来てくれたんですか?
 あんな事してしまったのに・・・。
 それに、姉妹だったらなおさら・・・」
「そうだよね・・」
「・・・・・・」
「分かんないや・・」
「分からない、って・・・普通あんな事されたら・・・」
「キモチワルイと思うんだろうね・・・」
「・・・・・・」
「でも、アタシ別に嫌じゃなかったから」
「えっ!?」
「だからもう気にしなくて・・・」
「わたくしに気を使わなくてもいいんです!」
「そんな事してないよ」
「わたくしが病気だから・・・だから無理に気にしない様にして・・・」
「だったら証拠・・・」
「えっ・・―――」





「り、鈴凛ちゃん!?」
「これでお互い様」
「え、あ、あの・・・」
「どうだった、アタシとの二回目のキスは?」
「・・・・・・」
「鞠絵ちゃん?」
「・・・・なんで?」
「ん?」
「なんで、その・・こんな事・・・」
「じゃあさ、鞠絵ちゃんは何でアタシにあんな事したの?」
「それは・・・」
「・・・・・・」
「鈴凛ちゃんの事を・・・好きになってしまったから・・・だと思います」
「だと思う、って?」
「よく分からないんです、自分の気持ちなのに・・・」
「そう・・・・アタシもよく分かんない・・・」
「・・・・・・」
「もしかしたら、アタシも鞠絵ちゃんの事好きなのかな・・」
「え?」
「あのさ、アタシこの気持ちについて考えてみるよ」
「・・・・・・」
「だから鞠絵ちゃんも考えてみて・・・。
 それで、もしこの気持ちが違ってても、やっぱり鞠絵ちゃんとは離れたくないんだよね・・・」
「鈴凛ちゃん・・・」
「だから違ってたとしても今のままのつきあいでいて欲しいの・・・姉妹として」
「・・・・」
「でもさ、もしも・・鞠絵ちゃんの気持ちがそうで、アタシの気持ちもそうだったら・・・
 その時は・・・―――」
























「鈴凛ちゃん! こんな所で何してるんデスか!?」
「あ、四葉ちゃん」
「ムムム・・・ナンデスか、その小さな箱は?」
「え、これ?」
「そうデス! それデス!!」
「これはねぇ・・・」
「それは・・・?」
「・・・秘密」
「ムッ・・・鈴凛ちゃんの大親友の四葉にも教えられない事ナンデスか!?」
「うーん・・・・・・そうかも・・・」
「スキアリデス!」
「・・・って、ああッ!」
「・・・? コレは・・・・指輪デスね?」
「ちょっ、返してよ!」
「しかも、金欠病の鈴凛ちゃんのモノとは思えないダイヤモンドの・・・」
「何よ、その言い方!」
「じゃあお金に余裕あるんデスか?」
「・・・・無いけど・・・そんな事どうでもいいから返して」
「ハイデス」
「まったく・・・」
「・・・にしても鈴凛ちゃんがオシャレなんて珍しいデスね」
「これはアタシがつけるんじゃないの」
「チェキ?」
「ある人にプレゼント」
「な!! 鈴凛ちゃんなのに!!?」
「だからなによ、その言い方は!」
「じゃあお金に・・・」
「ハイハイ、無いです! ・・・でもね、これは特別だから」
「トクベツ・・デスか?」
「そ、特別・・・」
「一体どう特別なんデスか?」
「婚約指輪」
「チェキッ!!?」
「・・なんてね」
「えっ?ああ、冗談デシタか・・・」
「じゃあ、アタシもう行くから」
「そうデスか。
 じゃあ四葉ももう行きマス。
 四葉には四葉の用事がアリマスから。
 ところで鈴凛ちゃんは何処に?」
「鞠絵ちゃんの所」
「ああ、お見舞いデスか。  じゃあ鈴凛ちゃん、チェキ!」
「うん、じゃあね四葉ちゃん」












「でもアタシ、お見舞いじゃ無くてプロポーズしに行くんだよね・・・」



あとがき

この話は、ボツにした話です。
理由は一番最初のやり取りがやりたかっただけ、
“まりりん”にしたかっただけ、
台詞だけ、
勢いだけ、
などなど。
何よりタイトルが思いつかなかったのが最大の原因でした。
今ついてるタイトルはある人につけてもらったタイトルです。
その人に、キチンとSSの形にした方がいいと言われて、そのうち直そうと思っていたら、
面倒くさくなってそのままボツにしてしまいました。
かなり初期に作ったモノなのでなおさら質の悪いモノかもしれません。
いいでしょ、ボツにして隠しページに追いやってるんだから!
ちなみに鈴凛の指輪がダイヤなのは、鞠絵の誕生石だからです。
 

更新履歴

03年5月30日:完成
03年8月10日:微修正


 

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